“プロダクトアウト”と“マーケットイン”
自分のビジネスを設計していく際に、大きく2つの組み立て方があります。それが、“プロダクトアウト”と“マーケットイン”という方法です。
プロダクトアウトの基本的な考え方は、「すでに自分の中にあるモノや価値観を商品化して売る」ということです。
対するマーケットインとは、「すでにある市場のニーズを掘り下げ、それを商品化して売る」ということです。
簡単にいうと、プロダクトアウトは自分目線、マーケットインは市場目線から着想する、という違いがあります。
とはいえ、どちらもアイデアを商品化して、世の中に送り出すという点では同じです。
「小さなビジネス」が戦える時代へ
ここまでお読みいただき、「理論はわかったけれども、実際にどのようにビジネスにすればいいのかわからない」と思われた方も多いのではないでしょうか。
世間でもっとも成功しているプロダクトアウト型の企業として、Google、Apple、Facebook、Amazonという、いわゆるGAFAが挙げられます。
ただし、たとえばFacebookがすでにMeta(メタ)に社名変更をしたように、彼らもいつまで業界に君臨し続けられるのかはわからない状況です。
現在は、それだけ変化が激しい時代だということです。
今、人々の求めるモノが多様化していることから、大企業では対応が難しくなってきています。
これからは、たとえば個人事業主のような、小さなニーズに細やかに対応できるビジネスモデルのほうが有利になりつつあるのです。
次頁では、先に挙げたプロダクトアウトとマーケットインを応用したビジネスモデルの組み立て方について説明します。