想定レンジは1ドル=112.70〜113.30円
トレードアイディアとしては、ポジティブサプライズを期待して軽く買ってギャンブルするぐらいしかありません。もちろん、その場合も初動(発表後1〜10分程度)で利食いするのがベターでしょう。

ユーロドルチャート(日足)
あえてトレードするのであれば、ユーロドルは素直に下げそうですね。感染状況的にも欧州がまずは震源地でユーロの上値は重いですし、今夜の雇用統計が強めの数字なら、ECB(欧州中央銀行)とFRB(米連邦準備制度理事会)の政策スタンスがより明確になりますからね。
浅めなら1.133ドル、深めなら21日移動平均線のある1.136ドルに損切りを置いて、売っておけば良いでしょう。予想以上に強めの数字が出て、1.125ドルレベルを下抜けていくならホールドで利益を伸ばしていきたい。抜けられそうにないならいったん利食いで。
仮に弱めの数字でも、非農業部門雇用者数が+10万人台以下とならなければ、テーパリングの早期終了議論にはほとんど影響を与えなそうですから、慌てることなく様子見か、1.133ドルや1.136ドルのレジスタンス手前で売りポジ追加するイメージです。
トレードアイディア的にはこんなところでしょうか。今夜はユーロドルを試すぐらいです。まずはオミクロン株の評価を待って、ドル円の買い場をじっくり探していきましょう。
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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2021年12月3日)
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による