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消費者も悪い?熊本産アサリ、97%が中国など外国産と判明。奈良のウナギ屋に続く“産地偽装”に「過度な国産信奉」「安さばかり追求」と批判の声

熊本県産として販売されていたアサリのうち、およそ97%が外国産だったことが、農林水産省による調査によって判明し、消費者の間に大きな衝撃が走っている。

報道によると農林水産省は、漁獲量を大幅に上回る量の熊本県産アサリが市場で販売されているとして、去年10月から12月末まで全国の小売店1000店舗余りで実態調査を行ったとのこと。その結果、この3か月の推計販売量は2485トンに及び、おととし1年間の熊本県での漁獲量である21トンを大幅に上回ったとのこと。

さらに、熊本県産として販売されているアサリをDNA分析したところ、およそ97%が「外国産が混入している可能性が高い」と判定されたという。

根強い中国産食品への忌避感

今回取沙汰されているアサリの“産地偽装”問題だが、この件を以前から取り上げていたTBS系の報道番組によると、どうやら中国産のアサリが多く撒かれていた模様である。

日本の産地表示の制度では、輸入したアサリでも国内の干潟などで成育した期間が原産国より長い場合は「国産」と表示すると定められている。

そのため海外から輸入して育てることも一概に悪しきことであるとは言えないのだが、今回の産地偽造の“現場”となった地元漁港の組合長に取材した記事によると、この漁場では業者が輸入した中国など外国産のアサリを1週間から半年間ほど養殖し、問屋の求めに応じて出荷していたとのこと。生育期間半年ならともかく、たった1週間となれば、もはや“アリバイ作り”の類いと呼ばれても仕方のないところだろう。

SNS上では、“産地偽造率97%”という数字のインパクトに驚く反応が多いいっぽうで、それがよりによって中国産だったことにショックを受ける反応が多い印象。中国産食品の危険性といえば、そのことが大いに取沙汰された代表的な事例「中国製冷凍餃子事件」の発生からは、すでに10年以上が経っているものの、忌避感のほうは依然として根強い状況のようだ。

人気のウナギ店も中国産を国産と偽装

食品の産地偽装といえば、つい数日前にも奈良県に本店があるウナギ店が、こちらも中国産のものを国産と偽って販売していたことが判明したばかり。

この店は、大阪や奈良の百貨店などにもテナントを出店しており、おととし4月から11月にかけて通信販売もあわせて約16万個もの“産地偽装”弁当やかば焼きを販売していたとのこと。いわゆる人気店として、グルメサイトや通販サイトの口コミでも美味だと評判が高かったようだけに、裏切られたと憤る人も多いようである。

ただ、このように産地偽装のニュースが相次ぐ状況とあって、もちろん偽装する側にも非があるのは当然とはいえ、あまりにも“安さ”のみを追い求める消費者の姿勢が、このような偽装行為に駆り立てているのでは……といった声もあがっている状況だ。

アサリやウナギに限らず、多くの農産物・海産物において“品質が良くしかも安価な国産品”というものは、もはや幻の存在となりつつあるとも言えそうな昨今。その現実を受け止められない人が多いうちは、この手の“産地偽装”が無くなることはなさそうである。

Next: 「大量の熊本産のアサリが売れ残っていた」

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