エネルギー価格の上昇は避けられない
しかし、ロシアが望むものは多く手に入れられないことが予測されますので、おそらく長引きます。その間、軍事演習をたくさん行い、ますますエネルギー価格を高騰させ、要求を通す算段でしょう。
ゆえにインフレは収まらない、だろう、というのが私の見立てです。エネルギーが下がれば演習を行う、の繰り返しで、そのショーの見せ方の問題だと思います。つまり観客が飽きないように迫真の演技をこれからも行う、だけの話です。
カギは米国にあって、そのうち、短気なブリンケンが癇癪を起こしてまた中国の代表のようにぶち切れさせるのです(笑)。その結果、侵攻はしないでしょうが、ロシアが侵攻するという本当の迫真の演技をするのでしょうね、と私は思っています。
ロシアが満足するまでインフレは続く
つまり今回の侵攻の終結点は、アメリカがロシアを満足させるだけのものを提供できるか、否かの問題であり、時間がかかる、というだけです。その間にエネルギー価格は手が付けられなくなり、ますます高騰する、というだけです。
みなさん、マスクを思い出せばいいだけの話です。品薄になったマスクをネットで販売しようとしますか? しませんよね。ますます、買い占めが横行するのです。結果として、アメリカは相当、不利益な条件を呑まされるだけの話です。
こんなもの一発でロシアを満足させる回答をさせないと、ダメなのに、その根性と気合が足りない、ということです。バイデンとブリンケンにその根性と気合が私はない、とみています。プーチンは待っていれば、ロシアにとって良い状況になりますので、悠然としているでしょう。
要は膠着するだけです。
流れをみていればいずれ解決する、しかも、ロシア圧倒的な有利な条件で、というのはなんとなく現時点でわかっていることなのです。たぶん、ですよ、たぶん(笑)。
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『角野實のファンダメンタルズのススメ』(2022年2月7日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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