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グリーンスパン元FRB議長が仕掛けた「金融爆弾」 ゴールド現物は投資家を救うか?

グリーンスパン元FRB議長「我々の財産を守るにはゴールドが不可欠」

カイザーは、フェルディナンド・リップス(Ferdinand Lips)の著書『Gold Wars』を読んだのかも知れません。(邦題:『いまなぜ金復活なのか―やがてドルも円も紙屑になる』)

フェルディナンド・リップスは、金投資の世界では「金の教皇(Pope of God)」の異名をとる“レジェンド”です。

彼は、パリのモルガン銀行、トロント・ドミニオン証券、スイス・バンク・コーポレーション、ユリウス・ベアといった名門金融機関を渡り歩き、1968年、英国とフランスの両ロスチャイルドが手を結んで開業したチューリヒ・ロスチャイルド銀行の設立に参加した後、マネージング・ディレクターに就任しました。

リップスは、「金価格は月に届くほどに上昇する。必ず経済的な大惨事が訪れる。世界経済は崩壊の危機に立つことになる。金を持っていれば、そうした中でも自分を守ることはできる」と常々主張していた筋金入りの金信奉者です。

リップスは、著書『Gold Wars』の前書きで、このように書いています。

「金と経済的自由とは不可分である。金本位制という制度下でなければ、インフレーションという名の略奪から資産を守ることはできない。われわれの財産を守るには金は欠かせないのである。このことを、しっかり理解していれば、政治家たちが金本位制に反感を抱いている理由が容易に理解できるだろう」

……これは、後のFRB議長、アラン・グリーンスパンが1966年に書いた論文「金と経済的自由」の中の一節です。

この文章が書かれてからわずか5年後の1971年には、ブレトン・ウッズ体制、つまり金ドル本位制が廃止され、以来、世界の主要国の通貨は、みな金の裏付けから切り離されてしまいました。

国家は自由に通貨を発行できるようになり、「政府の信用」という幻想を「裏付」とした不換紙幣が世界中に蔓延するようになったのです。

基軸通貨の発行国であるアメリカは、際限なくドルを発行していますが、そのドル紙幣の実質的価値は下落し続けているのです。

ところが、各国の政府と中央銀行は、自国の通貨の実質的価値が下落していることが露見するのを防ぐため、金の価格を操作するという道を選びました。

そうして金から貨幣としての機能を奪い去り、紙幣だけが本物のお金であるという信仰を広めようとしているのです。

まさに、各国政府・中央銀行は金に対する戦争「ゴールド・ウォー」を仕掛けているというわけです。

そうすれば、金融政策のデタラメさが覆い隠されるとでも信じているのでしょう。ところが、結果は、いくつもの通貨危機、経済危機、そして、戦争でした。

リップスは、『Gold Wars』の中で、「すでに金の戦争は2002年に決着し、われわれ、すなわち、ロスチャイルドはこの戦争に勝利した」と述べています。『Gold Wars』が出版されたのは2002年のことです。

Next: リバタリアンとゴールド信奉者、2つの顔を持つグリーンスパンの正体

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