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アメリカ覇権の延命を担う「パナマ文書」の株高・米ドル高効果=高島康司

米国内に逃避する富裕層の資金流入が株価下支えか

先頃、米企業の第1・四半期の決算が相次いで発表され、なかには非常によい業績の企業もある。ダウの上昇をこの好調な業績で説明しているエコノミストも多い。

だが、先の米経済の減速を示唆する数値を見ると、これは説明にはなりにくい。実体経済が減速しつつあるにもかかわらずダウが上昇しているとすれば、米国内に投資される新たな資金が外部から流入してきたと見て間違いないのではないかと思う。

その流入している資金こそ、「パナマ文書」の公表で海外のタックスヘイブンから米国内の租税回避地に逃避してきた世界の富裕層の資金であると見て間違いないのではないだろうか?米国内への流入資金の変動を示す統計値は発表になっていない。これには時間がかかる。

また、時価総額を維持するための米企業による自社株買いも株価を押し上げる要因になっていることは間違いない。

しかし、ダウの上昇が「パナマ文書」が公開された後の4月11日に始まっていることを考えると、やはり海外の富裕層の豊富な資金の一部が株式に投資された結果と見ることができるだろう。

NYダウと米ドルはさらに上昇するのか?

もちろん、資金の流入額を示す公式の統計が公表されない限り、これを厳密に証明することはできない。いまのところ、これは仮説である。

しかし、もしこの仮説の通りだとするなら、総額で21兆ドル(2500兆円)にも上る富裕層の天文学的な資金の一部は、これからもアメリカに継続して流入すると見ることができるだろう。

とするなら、アメリカの実体経済の動向にかかわらず、多少の変動はありながらも株価と社債は上昇すると予想できる。チャート分析に基づく暴落予想はこれからも外れる可能性のほうが高いのではないだろうか。

Next: NY株高と基軸通貨ドル延命策としての「パナマ文書」リーク

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