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いよいよ上場「成城石井」は人気化確実か。高くても売れる3つの強み、上場後のリスクと成長戦略とは=栫井駿介

成城石井の強み

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いったいなぜ、そんなに優良なのか?利益率が高いのか?

成城石井に行かれたことある方ならわかるかもしれません。先ほど言いました通り、今展開しているのが都心と、少し関西地方にも出てるかなというところです。

地方の方は、もしかしたらご存知ないかもしれませんが、やはり良いスーパー、高級スーパーに行こうと思ったら、まず頭に浮かぶのがこの成城石井です。

<強みその1:商品開発力>

強みとしては、まず商品開発力です。プライベートブランドは結構出しているんですが、(着目すべきは)それを自ら作っているという点です。

例えばイオンとかだと、プライベートブランドって、要は安売りだったりします。同じ商品をイオンの看板を貸してあげるから、安く作ってよということでメーカーにお願いして、それを広告宣伝コストなどを省いて安く売るというのが多いです。

しかし成城石井の場合は、とにかく高いお金をかけてもいいから、良い食品を提供したいということなのです。そのためにいいプライベートブランドを開発して売っています。

実際に成城石井の商品開発というのは、一流のレストランのシェフが商品開発に携わっています。

彼らに言わせれば、普通のレストランで商品を提供しても、せいぜい100人ぐらいにしか提供できない。しかし成城石井を持ってすれば、何千人に一気に提供できる。だからやりがいがあるんだということらしいです。

それは成城石井がすごく良いものを提供するというモチベーションに立っているからできることだと思います。

<強みその2:セントラルキッチン>

それを実現する仕組みとして「セントラルキッチン」があります。

きちんとした工場でいいものを作って、それを(都心中心の)限られたところに新鮮なままお届けする仕組み。ドミナント戦略とも言いますが、そういった仕組みを作り上げているのです。

<強みその3:バイヤー>

さらにはバイヤーです。

先ほど海外の商品なども結構売っていると言いました。とにかく「いいもの」を提供する為、その見極めを行って、価格競争に陥らず「いいもの」をとにかく提供する。

そこにこだわっているからこそ、他のスーパーにはない10%という利益率を達成できるわけです。実際に、成城石井に行ってみた方ならわかると思うんですが、決して商品は安くありません。

Next: 400円のポテトサラダが飛ぶように売れる?客をファンにする商品力

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