金利をいくら引き上げても、このインフレは収まらない
根幹は以下の通りです。
コロナショックで大規模な金融緩和を行い、ドル高にしていますが、FRBの通貨供給量は去年よりも3.3%多い状態です。これを減らせば、買い占めを行う資金をシャットダウンすることができると思われます。
要は、金利を上げるより、緩和量のペースをもっと上げないと根本的な解決にならないよ、ということです。
おそらく、金利上げの議論よりも、今後はFRBの資産の圧縮が今後は、パウエルやイエレンが言い出すことになると思います。金利をいくら引き上げても、このインフレは収まりません。もちろん、過去の10%もの利上げを行えば収まりますが、弊害が多すぎることになるでしょう。もちろん、緩和量を減らしても、大きな弊害が金利上げと同様な、弊害が出るとは思いますが。社会実験をするほかないような状況に追い込まれることになるでしょう。
もっと緩和量を減らせ、という圧力が出てくることでしょう。バイデンもパウエルもそこまで追い込まれるとは考えています。
その際にマーケットはどうなるか?強烈な通貨高、株安、リスク資産安になります。このときに住宅ローンを抱えている人は最悪になると思います。現金を持っている人が一番、強いという経済になり、以前の老後資金は預金で運用という形に戻ってくるとは考えています。
私は以前から、このインフレが起これば、大規模なデフレになるよ、と言っている通りの現象が起こるとは思っています。みなさん、インフレになるよ、と私が一人で騒いでいたとき誰も信用しなかったでしょう。コロナ蔓延で株式が大変なことになるよ、と言っていたのを皆さん信用しなかったでしょ。現実的にそうなったでしょ。
今回もだんだんとこの状態が不可避になってくる確率が非常に高くなってきています。
コロナが終わりに近づくとインフレ、そしてその後はデフレと苦難の道がまだ続くよね、ということです。この流れが見えている人と見えていない人では、対応はまったく違いますので準備をすることです。
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『
角野實のファンダメンタルズのススメ
角野實のファンダメンタルズのススメ
』(2022年10月17日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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