総務省の統計によると、定年後も65〜69歳の半数が働いていて、70歳以上でも5人に1人が労働を続けています。計画的であれば問題ないですが、「働かざるを得ない」という状況は避けるべきでしょう。現役時代の準備で、定年後の生活が大きく変わります。(『 教育貧困にならないために 教育貧困にならないために 』川畑明美)
65~69歳の半数が働いている
高齢でも働く人が増えています。
総務省の『統計からみた我が国の高齢者』によると、「年齢階級別にみると、2021年は65~69歳で50.3%、70歳以上で18.1%」という結果です。
70歳までは働くという人は、多いのです。
実際にマンションのローンが残っていて、70歳でもフルタイムで働いている方もいらっしゃいます。
退職金も減少しているので、70歳まで働くのは「当たり前」になってきているのかもしれません。
「働かざるを得ない」は避けたい……老後までに確認すべき事柄は?
ただし、定年後の生活設計をしないで「働かざるを得ない」状況は避けたいですね。
・退職金はいくらもらえるのか?
・住宅ローンの残債はいくらなのか?
・今の生活費はいくらなのか?
・今の生活費から年金額を差し引くと、いくら不足するのか?
これらをしっかり調べてくださいね。上記を把握できれば、現役時代に対処できます。
逆に何も対処しないでいると、健康に不安がある状況でも働くことになってしまいます。最も怖いのは、現役時代から収入が少なく、健康まで気をつかえない方たちです。
「お金の計画」と「健康」が定年後を決める
子どもの教育費と住宅ローンを何とか完済できたとしても、老後資金が少なく、70歳まで働こうと思っていたら病気になって働けなくなった……そういうご相談もあるのです。
低所得世帯ほど、高カロリー食になっているというデータもあります。手早く、そしてお腹も満足する食事をしていると、カロリー過多になる傾向があるのです。特にお菓子やアルコール類は安価な加工食品が多くなっています。
貧困層では、不健康だと知りつつも、安価な加工食品の摂取機会が多くなりがち。貧乏人が痩せているのは過去のことで、最近は、低所得者ほど肥満の傾向にあるのです。
お金の計画と健康に気を使うことが、定年後の生活に影響してきます。
『
教育貧困にならないために
教育貧困にならないために
』(2022年8月18日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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人生で二番目に大きな買い物は、子どもの教育費。教育費を意識して貯蓄していますか?「実はコレだけ必要です」から、「学資保険でまかなえるのか?」「目減りしない資産管理」「我慢しない節約」「ゼロから稼ぐ方法」までを調べて実践したことを紹介しています。教育ローンに頼らず、老後資金も確保できる教育費の貯め方を伝授します。