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タモリがきっかけ?「アジフライ」ブームが到来か。タピオカ・高級食パンの次として脚光、唐揚げ専門店の“遺産”活用で大増殖の可能性も

その移ろいが非常に激しい“食”にまつわるブームだが、今度はアジフライが各地に専門店ができるなど、流行爆発は目前だと噂されているようだ。

先日話題となったとあるメディアによる記事によれば、アジの水揚げ量日本一を誇る長崎県松浦市で獲れるものをはじめ、素材の産地にこだわったアジフライを提供する店が、比較的近隣の福岡周辺はもとより、遠くは都内などでも増加中。いずれも行列ができるなど、人気を博しているのだという。

このような盛り上がりを受けて、SNS上では「タピオカ、唐揚げの次はアジフライ」といった声が多くあがるなど、ここに来て大いに注目を集めているようなのだ。

タモリが星野源に語った“アジフライ愛”とは

家庭でもよく作られる馴染みのおかずとして、また冷たいビールに合うアテとして、好物だという人も多いアジフライ。

おかずとしてもつまみとしても定番中の定番ということで、逆にこれまで殊更注目を集めることもなかったという印象も無きにしもあらずなのだが、いっぽうでここに来てその魅力を広く再認識させたのは、なんとあのタモリだったのでは……といった話も出ているようだ。

というのも、今年2月に“オールナイトニッポン55周年記念”の特番として放送された、ラジオ番組『タモリのオールナイトニッポン』においてタモリが、散歩の途中に総菜屋にアジフライが並んでいるのを見かけるとつい店の前に戻ってしまうなどと、その“アジフライ愛”ぶりをゲストの星野源を前に熱く語っていたのだという。

タモリと星野源によるディープな音楽談義も話題となった同番組だったのだが、他方ではこれを契機に、アジフライというものの存在が多くの人々が見つめなおす流れとなったことも、このところのアジフライブームの加速ぶりに一役買ったのでは……というのだ。

そんな要因もあってか、注目度が急上昇中といったアジフライ専門店なのだが、すでにその手の店に行ってみたという方からも、美味といった感想が多くあがっているところで、なかには「何となく入ってみた海沿いの定食屋さんが大当たりだった」といった、ある種の旅情を都会で味わえるところもイイ、といった感想も。

また、このアジフライを巡る盛り上がりとともに浮上しているのが“何をかけて食べるか”という問題。先に挙げた記事の文中には「アジフライといえばソースなどをつけるイメージがあるかもしれませんが、最初はそのままで味わっていただきたい」との記述があるのだが、それに対して「なんだかソースをつける前提みたいな書き方をしてるけど…」と異論を挟む声があがっているのだ。

アジフライといえば、そのまま食べるのももちろん美味しいが、ソースや醤油にくわえてタルタルソースやレモン、あるいは塩など、何をかけて食べるかでしばしば論争に発展することも。しかし、見方を変えればそれだけ“味変”のバリエーションがあるということで、それはそれでアジフライの秘めるポテンシャルの高さとも捉えることもできそうである。

唐揚げ店の居抜きなら看板をかけ替えるだけでOK?

振り返れば、ここ数年だけでもタピオカ・高級食パン・フルーツサンドなどなど、爆発的に流行っては終息していくといった流れを繰り返している食のブーム。直近では唐揚げブームが、大手チェーンの撤退も相次ぐなど終焉に向かいつつあると、多くのメディアが伝えているところだ。

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そんな唐揚げブームといえば、テイクアウト店ならフライヤーなど最低限の厨房機器を揃えれば開店できる参入障壁の低さも、店舗の増殖に繋がったとされるのだが、今話題のアジフライに関しても、同じ揚げ物メニューということもあって、フライヤーなど同様の設備があれば出店は容易なのでは、さらには潰れた唐揚げ店の居抜き物件なら、看板をかけ替えるだけでいけるのではないか……といった見方もあがっているところ。

現状あるアジフライ専門店は、確かな品質を誇る産地から取り寄せたアジを用いることでの美味さが大きなウリになっており、また店内で食べてもらうスタイルがほとんどのようだが、仮にアジフライそのものが今まで以上の人気となった日には、そういった廃れたブームが残した“遺産”を活用して、安上がりに流行に乗っかろうとする向きが多く現れることも、大いに考えられそうな状況といえそうである。

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