その移ろいが非常に激しい“食”にまつわるブームだが、今度はアジフライが各地に専門店ができるなど、流行爆発は目前だと噂されているようだ。
先日話題となったとあるメディアによる記事によれば、アジの水揚げ量日本一を誇る長崎県松浦市で獲れるものをはじめ、素材の産地にこだわったアジフライを提供する店が、比較的近隣の福岡周辺はもとより、遠くは都内などでも増加中。いずれも行列ができるなど、人気を博しているのだという。
このような盛り上がりを受けて、SNS上では「タピオカ、唐揚げの次はアジフライ」といった声が多くあがるなど、ここに来て大いに注目を集めているようなのだ。
唐揚げのお店が減ってアジフライ専門店が増えてるらしいですよ
— tak@赤sma451 (@KumaSma451) May 8, 2023
タピオカ、唐揚げの次はアジフライらしい
生焼ハンバーグが流行ると思ったけど微妙かな
— せっきー! (@seki0913) May 7, 2023
タモリが星野源に語った“アジフライ愛”とは
家庭でもよく作られる馴染みのおかずとして、また冷たいビールに合うアテとして、好物だという人も多いアジフライ。
おかずとしてもつまみとしても定番中の定番ということで、逆にこれまで殊更注目を集めることもなかったという印象も無きにしもあらずなのだが、いっぽうでここに来てその魅力を広く再認識させたのは、なんとあのタモリだったのでは……といった話も出ているようだ。
というのも、今年2月に“オールナイトニッポン55周年記念”の特番として放送された、ラジオ番組『タモリのオールナイトニッポン』においてタモリが、散歩の途中に総菜屋にアジフライが並んでいるのを見かけるとつい店の前に戻ってしまうなどと、その“アジフライ愛”ぶりをゲストの星野源を前に熱く語っていたのだという。
昨日タモリのオールナイトニッポンで
星野源とタモリさんがアジフライの話してて食べたくなった
美味しかったー!!#ANN #アジフライ pic.twitter.com/ezoiO3IEgm— ゆみ#ハクビ着物アンバサダー (@ymi_kimono) February 19, 2023
タモリのANN以来ついつい買っちゃうアジフライ
ビールほしい pic.twitter.com/tnLtp7PT5B— たまゆら奏 (@kana_tamayura) February 28, 2023
radikoでラジオ聴きながら飲む
タモリさんが冒頭でアジフライとビールの話してたから食べたくなっちゃったよ #タモリのANN pic.twitter.com/LNI0iYNkhm— 市川ヒロシ(漫画家) (@ichikawahiroshi) February 18, 2023
タモリと星野源によるディープな音楽談義も話題となった同番組だったのだが、他方ではこれを契機に、アジフライというものの存在が多くの人々が見つめなおす流れとなったことも、このところのアジフライブームの加速ぶりに一役買ったのでは……というのだ。
そんな要因もあってか、注目度が急上昇中といったアジフライ専門店なのだが、すでにその手の店に行ってみたという方からも、美味といった感想が多くあがっているところで、なかには「何となく入ってみた海沿いの定食屋さんが大当たりだった」といった、ある種の旅情を都会で味わえるところもイイ、といった感想も。
念願のトーキョーアジフライ✨
一緒行ってくれてありがとう
美味しく平らげました因みに私は塩で食べるのが好きです♡ pic.twitter.com/ziT639l8oC
— PHANT(ファント)れれ (@PHANT_rr) May 9, 2023
ずっと気になっていた近所のアジフライ専門店に初入店。「伊豆とか房総方面に旅行に行ったときに何となく入ってみた海沿いの定食屋さんが大当たりだった」的なフィーリングが練馬で味わえて、これは幸せすぎる。 pic.twitter.com/BpjaKIuMgo
— 岸田小石 CittY (@kishidakoishi) May 7, 2023
松浦のアジフライはたしかに美味い
福岡の「アジフライセンターおむこさん」、「満福」で食べたアジフライも美味しかったし、先日、長崎物産展に出店していた「バラモン食堂」のアジフライも美味かった
「アジフライ専門店」じわり全国へ広がる意外な訳 https://t.co/xXpemcdzEE pic.twitter.com/vyR0AdGUst
— ✈︎ 芙蓉@2023 JGCワンワールドサファイア ✈︎ next …GMP (@le_lotus_blue) May 4, 2023
また、このアジフライを巡る盛り上がりとともに浮上しているのが“何をかけて食べるか”という問題。先に挙げた記事の文中には「アジフライといえばソースなどをつけるイメージがあるかもしれませんが、最初はそのままで味わっていただきたい」との記述があるのだが、それに対して「なんだかソースをつける前提みたいな書き方をしてるけど…」と異論を挟む声があがっているのだ。
なぜ全国区に?福岡から「アジフライ専門店」が日本各地に広がったワケ(東洋経済オンライン)https://t.co/TV7I7YmukK
文末、なんだかソースをつける前提みたいな書き方をしてるけど、アジフライには醤油だから。
タルタルも否定はしない。— あべしん@ノア5.14後楽園 (@abeshin_0417) May 3, 2023
アジフライ専門店のニュース見てたけど、いや、アジフライには醤油だろ?(問題発言)
— 小山田海月 (@oymd01) May 5, 2023
アジフライ食べたい
ちなみにアジフライは断然醤油派なぜ全国区に?福岡から「アジフライ専門店」が日本各地に広がったワケ(東洋経済オンライン)#Yahooニュースhttps://t.co/R7Hgdrxp31
— kama-o (@kama_o) May 3, 2023
アジフライといえば、そのまま食べるのももちろん美味しいが、ソースや醤油にくわえてタルタルソースやレモン、あるいは塩など、何をかけて食べるかでしばしば論争に発展することも。しかし、見方を変えればそれだけ“味変”のバリエーションがあるということで、それはそれでアジフライの秘めるポテンシャルの高さとも捉えることもできそうである。
唐揚げ店の居抜きなら看板をかけ替えるだけでOK?
振り返れば、ここ数年だけでもタピオカ・高級食パン・フルーツサンドなどなど、爆発的に流行っては終息していくといった流れを繰り返している食のブーム。直近では唐揚げブームが、大手チェーンの撤退も相次ぐなど終焉に向かいつつあると、多くのメディアが伝えているところだ。
そんな唐揚げブームといえば、テイクアウト店ならフライヤーなど最低限の厨房機器を揃えれば開店できる参入障壁の低さも、店舗の増殖に繋がったとされるのだが、今話題のアジフライに関しても、同じ揚げ物メニューということもあって、フライヤーなど同様の設備があれば出店は容易なのでは、さらには潰れた唐揚げ店の居抜き物件なら、看板をかけ替えるだけでいけるのではないか……といった見方もあがっているところ。
今は福岡ローカル+αだけど、全国的なブームになるなら唐揚げ専門店からアジフライ専門店への業転かな?居抜きというか看板変えるだけだし。
— さんだぁ5月は杏ちゃん大阪 (@sander786) May 3, 2023
もしかして唐揚げがブーム終わったら次はアジフライが流行り始めてる??工程も似てるから使い回ししやすそうね。
— Dr.Goldman ザックス (@DrGoldmanZachs) May 7, 2023
#アジフライ 専門店が増えてるらしい。鶏の唐揚げ屋さんと同じ流れやなあ
次に揚げるモノ考えて!— イクラ (@IQRA45rpm) May 8, 2023
現状あるアジフライ専門店は、確かな品質を誇る産地から取り寄せたアジを用いることでの美味さが大きなウリになっており、また店内で食べてもらうスタイルがほとんどのようだが、仮にアジフライそのものが今まで以上の人気となった日には、そういった廃れたブームが残した“遺産”を活用して、安上がりに流行に乗っかろうとする向きが多く現れることも、大いに考えられそうな状況といえそうである。
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