ラーメンに適正価格など存在しない
商売をあまりご存知ない人でも、ラーメンの売り上げから材料費のみならず、家賃や人件費、水道光熱費、消耗品費など様々な経費を出さなければならないことは理解できると思います。
そのうえで「残ったもの」が利益となります。まあ、2割も残れば優秀なほうでしょう。
当然、ラーメン1杯の価格を抑えれば、それがたとえ店主のこだわりであろうが、「薄利多売」のビジネスモデルになるのは必至です。
安いものはそれなりに、高いものは満足度を上げる。これが商売の鉄則であろうし、消費者側もこれを理解してほしいところでしょう。
良いものを安く……デフレ時代の代表的なキャッチフレーズですね。身を切ってまで安価で提供するのは、もはや商売ではありません。
和食の一分野であった「寿司」が、その戦略により高級感をイメージさせた成功例もあります。
かつて「ラーメンブーム」というのがありました。1996年あたりからでしたかね。繰り返しますが、『ミシュランガイド』にも2014年からラーメン部門が新設され、その動きに拍車がかかるようになってきました。
「ラーメン1,000円の壁」問題は、何もラーメンにかぎらず、日本における「商売」そのものあり方が問われているような気がします。それは消費者側にも、みんなで日本経済を支えようとする中での役割を認識させるものだとも思います。
言えることは、何事においても「二極化」は加速するであろうということです。あなたは「二極化」のどちら側に位置したいですか…。
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』(2023年10月2日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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