は？推しへの投資が無駄だと？総額3000万円をアイドルに注ぎ込んだ主婦が見返りを求めない当然の理由

昨今、過熱する「推し活」ではお金に関する話題がたびたび耳に入ってくる。「推しのためにいくら投げた（使った）」そんな当事者の話から、「アイドルに使うくらいなら自分に投資しなよ」という他者からの意見も実にさまざまだ。だが、とあるアイドルにハマった人たちの話を聞いてみると、家族に反対されながらも心の支えとして応援し続けている、そのリアルな声はとてもバック（見返り）が欲しいと思う無駄な投資には思えなかった。

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夫との関係が冷め切ってもアイドルを推す専業主婦

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プロフィール

• 年齢：50代
• 職業：専業主婦
• 推し：某韓国人アイドルのリーダー
• 投資総額：120万円以上

娘がとある韓国グループのファンで、よくYouTubeでPVを流していました。それをチラ見していたら、次第に気になってきてしまって自分でも見るように。だんだんと彼らの音楽のクオリティーの高さとルックスの良さにキュンキュンしてしまって、いまではグループのリーダーの大ファンです。

ただ、推しに熱愛報道がでるたびに嫉妬してしまって…。ガチ恋勢（恋愛感情を抱いたファン）だったときは「別れればいいのに」とか、その相手に対して「可愛くないのに」とか「やめておいた方が良いのに」と思ってしまうところがありました。素直に推しの幸せを願えない自分はクズだと感じてしまいましたね。

2022年ころから今までで、総額で120万円以上は使いました。日本ツアーはもちろん、韓国にまで行ったり、オンラインショップでグッズを購入したり。正直、パートナーにはかなり文句を言われています。

「なんでそんな”無駄”なものにお金を使うの？信じられないんだけど」と言われてよくムカついていますが、そんなときは「あなただって”無駄”なパチンコにお金をつかっているじゃない」と反論しています。私にとっては心の癒しなので、推しに見返りなんて求めていませんし、決して無駄な出費だとは思えません。

そもそもパートナーとの仲はあまり良くないのですが、推しができてからより一層、関係は悪化していると思います（笑）。とはいえ、まったく後悔していませんし、パートナーへの愛情がないので気にしていません。

生きる力をくれた推しに総額3,000万円使った

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プロフィール

• 年齢：50代
• 職業：専業主婦
• 推し：某日本人アイドル
• 投資総額：3,000万円以上

まだ推しがデビューする前、たまたま見たテレビで一目惚れをしました。雑誌などを買って名前や年齢などを調べ、とあるユニットだとわかり、それから彼が出演してる番組などを見てどんどん好きになっていったんです。

好きになったはじめの頃はまだ私も若く、当時はお金も無かったので雑誌、CD、カレンダーなどしか買えませんでしたが、年収が上がるにつれて、DVDやグッズなども買うようになりました。結婚後もずっと推し活は続けています。

家族は推し活に理解があるので、文句を言われたことはありません。今までの合計で、ざっと3,000万円以上は投資していると思いますが、パートナーにはもともとファンだと伝えていましたし、子どもたちも理解してくれているのでとてもありがたいです。

むしろ推しグッズを買うのを悩んでいると、パートナーが勧めてくれたり、オンラインショップが無いときはグッズを買うためだけにライブ会場まで連れて行ってくれたりもしました。子どもたちも雑誌などを買ってきてくれたりもします。姉家族もみんな推し活をしているので、会うと推し自慢をしてるぐらい円満です。ただ｢地方のライブに行きたい｣と言うと｢また◯◯（ニックネーム）？｣と、子どもたちには言われます（笑）。

昔、本当に辛くて生きることを諦めようと思ったときに、力をくれたのはいつも推しの生き方や言葉や歌の数々でした。今私が生きているのは、推しがいてくれたからだと思っているので、これからも微力ですが推し続け、力になれることがあるのなら恩返ししたいです。

正直、結婚発表があったときは落ち込みましたし、少し離れようかなと思ったこともあります。でも私の中で推しは特別なので、他の人に乗り換えることはありません。推しが年を取ろうと、見た目が変わろうと、どうでも良くて、その人という人間の考え方・生き方を尊敬しているので、推しへの気持ちは変わりません。

自分への投資は推しへの投資にもなる

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プロフィール

• 年齢：30代
• 職業：会社員
• 推し：某日本人アイドルグループの箱推し
• 投資総額：100万円以上

もともとは某人気アイドルグループのファンでした。ある時、そのアイドルのドームコンサートが外れて、チケットがとれなかったときに、友人が別グループのコンサートに誘ってくれたことがきっかけです。あまり知らないグループだったので最初は曲を履修して、DVDを借りて観て、実際にコンサートへ行くとまんまとどハマり。いまでは箱推し（グループ全体を応援すること）です。

今まで100万円以上は使っていますが、内訳はファンクラブ代とコンサート代、CD・DVDにグッズ代などですかね。ただ私が田舎に住んでいることもあり、コンサートへ行く際は交通費やホテル代がかさんでしまうのが痛手です。

昔、弟に「推しに使うんじゃなくて自分に投資したら？」と言われました。彼氏もいなくて、フラフラしているように見えたからそう発言したのかなと思いますが、少しずつ自分への投資もし始めています。それもすべて推しのおかげだと思っています。推しのファンでいる限り、なるべく綺麗に見えるようにしたいですし、自分への投資は推しへの投資へとつながると思うからです。それに仕事も頑張れるし、仕事の疲れは癒やされるし、コンサートに行くと肌の調子もよくなるので、推しさまさまです。

途中、メンバーの脱退などがあり、「仲が良かったのになんでだろう」と思ったときに、気持ちがぐちゃぐちゃになりました。その時に推しの対象は1つじゃない方が精神衛生上いいと思ったため、漫画を読んだり、バンドのライブに行ったりしましたね。

でも、いまでも1番の推しは変わっていません。推しに対しては保護者だと思っています。推しのみんなが美味しいご飯が食べられますようにと願いながらグッズも購入しています。少しでも届いていたらいいです。

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