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「激安株」から探る優良企業の見極め方。長期投資のプロが52銘柄から厳選した3社とは?=栫井駿介

「ロジネットジャパン」

2つ目はロジネットジャパン<9027>です。
北海道と関東に基盤を置く運送会社2社が経営統合したものです。

PERが6.8倍、利回りが4.01%となっていて、他と比べると低い数字となっています。

ロジネットジャパン<9027>通期業績推移(SBI証券提供)

ロジネットジャパン<9027>通期業績推移(SBI証券提供)

経営統合があったのでそれを差し引いて見る必要がありますが、業績は右肩上がりとなっています。

ロジネットジャパン<9027>キャッシュフロー推移(SBI証券提供)

ロジネットジャパン<9027>キャッシュフロー推移(SBI証券提供)

キャッシュフローは基本的にプラスで推移していて、右肩上がりに伸びている状況で、悪くありません。

ロジネットジャパン<9027>月足(SBI証券提供)

ロジネットジャパン<9027>月足(SBI証券提供)

株価の推移を見てみると、2020年頃から上がってきて、その後横ばいといった状況です。

 

一見割安に見えますが、業界としてはPER1桁というところが平均的なのかもしれません。

特に悪いところも見当たらず、かといって良いところも見当たりません。

同業他社のPERを見てみると、例えばニッコンホールディングスは13.4倍、センコーグループホールディングスは9.2倍と、やはりPERは低めに抑えられています。
物流事業はそもそもPERが低めになる業界ということで、単純にPERが低いからといって割安というわけではなさそうです。

 

しかし、業績は堅調で、なおかつ利回りが4%と比較的高いので、配当を受けるには悪くない銘柄だと思います。

「リターン」というものは、配当と値上がり益を合わせたものなので、業績自体が例えば年3%しか伸びなくても配当が4%あれば年7%くらいのリターンが得られるということになります。
大きなリターンはあまり望めないものの、配当を含めて考えると割安株への投資は堅調と言えるかもしれません。

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