レーザーテックの決算を見通す際に注目するポイント
レーザーテックの2025年第2四半期決算は、1月31日に発表されます。
ここでは、決算内容を見通すときに押さえておきたいポイントを紹介します。
前提として、レーザーテックが恩恵を受けるタイミングについてはじめにみておきましょう。
レーザーテックの売上が大きくあがるタイミングは以下のとおりです。
- 最先端の半導体の需要が増えたとき
- 最先端の半導体の製造ラインを立ち上げるとき
これらを踏まえて、決算を見通す際に注目するポイントを解説していきます。
<iPhoneの売れ行き>
最先端半導体の、一番の使い道はiPhoneです。
最新のiPhone16などに、最先端のチップが含まれています。
iPhoneの売れ行きがよくなる見込みが立つと、最先端の半導体の需要が増します。
このことから、iPhoneの売れ行きが好調だとレーザーテックの売上が伸びると言えるでしょう。
また、iPhoneの売上や期待感をリサーチすることはとても重要です。
もしiPhoneの売れ行きがよくなさそうだと、顧客企業は半導体の製造に関する設備投資を躊躇してしまう可能性がでてきます。
そうなると、レーザーテックの新規の受注が弱含むことになりかねません。
そのため、レーザーテックの業績を予測するときiPhoneの売り上げ動向をチェックしておくことも重要です。
<レーザーテックの主な顧客>
主な顧客はTSMCやインテル、サムスンです。
このような半導体を製造している工場を持つ会社が、欠陥検査装置を購入します。
地域別でみてみましょう。
国ごとの、有名な半導体企業は以下のとおりです。
台湾 | TSMC |
韓国 | サムスン、SKハイニックス |
米国 | インテル |
これらの会社の受注を受けて、レーザーテックは欠陥検査装置を製造します。
そのため、ここで紹介した顧客企業の調子とレーザーテックの業績は少なからず関係があります。
特に注目しておきたいのが、設備投資動向です。
<TSMCの設備投資動向>
地域別売り上げを見ると、台湾がレーザーテックの売上を引っ張っていることがわかります。
そこで、TSMCの調子に注目しておくことも、1月31日にあるレーザーテックの決算を見通す上で重要です。
まずは、TSMCの設備投資動向を確認しましょう。
1月16日に発表されたTSMCの予想では、2025年の設備投資予測は前年比の40%増の見込みとされています。
このことから、TSMCの目先の調子は好調といえるでしょう。
ちなみにレーザーテックの業績を見通す場合、顧客企業の業績というより設備投資動向を確認します。
なぜならTSMCの売上が立っているということは、すでにレーザーテックの業績には反映されているからです。
そのためレーザーテックの業績予測をする場合は、将来の設備投資動向を確認します。
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