【中国】資本規制で事業売却代金を日本に送金できない
日経新聞は18日、「中国資本規制、日本企業に影」と題する記事を掲載しました。日本企業が現地事業の売却代金を受け取れず、日本への送金が止まるなどの事態が続出していると紹介しています。外貨の流出を防ぐため、中国当局が人民元と外貨で国境をまたぐ取引を規制していることが要因です。
中国から今、お金が持ち出せない状況になっています。売却したお金が持ち出せないという事態が起こっているのです。本当に何をやろうとしているのか見込めない事態です。中国に進出するのはウェルカムですが、撤退したときにはお金が持ち出せないということが続出しているのです。日本企業だけでなく、中国企業もそのトラブルに巻き込まれています。中国の金融当局は、もう少しここに透明性や明確なルールを入れるべきなのです。理屈がなく、お金が届かないという状況が起こっているのです。
外貨準備がうんと減ってきて、中国当局としてもイライラしているのでしょうが、せっかくIMFのSDRバスケットに採用されたのだし、堂々と国際通貨になってほしいというところで、ここにきて内向き、下向き、後ろ向きということになってしまいました。
『グローバルマネー・ジャーナル』(2017年3月29日号)より抜粋
※記事タイトル、太字はMONEY VOICE編集部による
無料メルマガ好評配信中
グローバルマネー・ジャーナル
[無料 週刊]
最新の金融情報・データを、大前研一をはじめとするプロフェッショナル講師陣の解説とともにお届けする“無料で最強メルマガ”です。テーマは週替わりで株式・世界・為替・商品市場と、具体的な不動産投資や債券、投資信託、ファンドなどのニュースも斬ります。