参院選後も「政策期待」が株価下支え
今年は、既に秋に経済対策を打ち出す、という政府の方針自体は報じられていますが、さらに具体的には、9月26日から開会するとみられる、臨時国会において、第2次補正予算などが審議されると見込まれます。
実際の補正を含む経済対策の概要が、国会が始まる段階で初めて決まるというより、その前から(8月から?)内容が固まってくると推察されます。
また、日銀の金融政策決定会合が7/28(木)~7/29(金)ですので、7月終わりから8月にかけて、政策期待が株価を下支えする方向で働き、政策の一巡感が出て株価が勢いを失うのは、参院選直後ではなく、9月以降になりそうです。
理解の種~世界経済・市場の用語などの解説
<臨時国会>
国会には通常国会、特別国会、臨時国会があります(憲法や国会法では、「常会」「特別会」「臨時会」という名称)。
通常国会は年1回開催されるものとの定めがあり、近年では1~6月に開催されて、予算などの審議を行ないます。特別国会は、衆議院が解散し総選挙があった直後に開かれる国会で、内閣総理大臣の選出が行なわれます。臨時国会は、衆議院が解散でなく任期満了で選挙が行われた直後、あるいは参議院選挙の直後、もしくは国会が必要とされるときに、適宜開会されます。
参議院選挙が7/10(日)に行なわれますので、その後に臨時国会が開会されることになります。今回は、8月上旬に、参議院議長を選出するなどのため、数日間に限り開会されると見込まれています。
このため、既に方針としては決定されている消費増税の再延期を定める法案や、経済対策に関連する第二次補正予算案、(もしあれば)それに伴う法改正・新法などは、今のところの政府・与党の方針では、9/26(月)から新たに別個の臨時国会を開催し、そこで議論する運びになっています。会期は12月上旬頃までと見込まれています。
※本記事は『馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」』(2016年7月3日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。月初の購読は特にお得です!
『馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」』(2016年7月3日号)より一部抜粋
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