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23日の香港市場概況:ハンセン指数は5日ぶり小反落、連休前のポジション調整が優勢

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23日の香港市場は小反落。主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前日比27.63ポイント(0.11%)安の25774.14ポイントと5日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が25.85ポイント(0.29%)安の8913.83ポイントと3日ぶりに反落した。

中国当局の景気対策への期待から買いが先行したものの、午後に売りが優勢となりハンセン指数が小幅反落した。主要市場の堅調な米株や一部アジア株の上昇を背景に買い戻しが見られたが、休場を控えたポジション調整が下値圧力となった。投資家心理は取引薄の中で慎重に推移した。なお、香港市場はクリスマス休暇で24日の半日商い、25-26日は連休となる。

ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品セクターに売りが集まった。無錫薬明康徳(2359/HK)は2.03%安、ハンソー・ファーマ(3692/HK)は1.88%安、信達生物製薬(1801/HK)は1.34%安と軒並み下落した。中でもバイオ医薬品関連に利益確定売りが入りやすく、機関投資家のポジション調整も影響したとの見方がある。加えて、短期的な材料出尽くし感が相場の重しとなった。

続いて、通信・メディア関連も軟調だった。中国移動(0941/HK)は1.08%安、チャイナ・ユニコム(0762/HK)は1.91%安、快手(1024/HK)は3.52%安と大きく下げた。特に動画プラットフォーム株は年末に向けた調整売りの対象となり、値動きが荒くなった。ほか、ネット関連ではJDヘルス(6618/HK)も1.85%安と売られた。

反面、不動産・建設セクターの一角では買いが優勢だった。華潤置地(1109/HK)は1.16%高、新鴻基地産(0016/HK)は0.99%高、チャイナ・オーバーシーズ(0688/HK)は0.83%高と堅調に推移した。中国当局の不動産支援政策への期待が引き続き意識され、内地不動産株中心に資金流入が見られた。年末要因で他業種に売りが広がる中、同セクターが相対的な強さを見せた。

中国本土市場は小幅に5日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.07%高の3919.98ポイントで取引を終了した。

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