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オーバル Research Memo(4):2026年3月期の売上高は過去最高水準、営業利益は増益を見込む

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■オーバル<7727>の今後の見通し

● 2026年3月期通期の業績見通し
今後の見通しについては、世界的な物価高、金融政策の変更、米国の政策に関する不確実性から、先行きは引き続き不透明な状況だ。また、同社グループの収益に大きく影響を及ぼす顧客企業の設備投資についても、貿易環境の不確実性により計画の先送りが懸念され、厳しい経営環境が続くと予想される。

こうした状況の下、同社グループは新たな「中期経営計画『Imagination 2028』」に基づき、2026年3月期からPHASE 2の成長期に移行することで、新たな市場開拓や製品開発に注力し、企業グループ全体のさらなる成長を目指して邁進する。2026年3月期通期の連結業績については、期初の計画を据え置き、売上高15,500百万円(前期比3.0%増)、営業利益1,450百万円(同1.9%増)、経常利益1,530百万円(同5.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益920百万円(同10.7%減)を見込んでいる。売上高については、Anton Paarとのライセンス契約に伴う一時金の収受及びシステム部門の大口受注等により、過去最高水準を見込む。また、原材料費・人件費の増加を見込むなかでも、営業利益及び経常利益は増益の見通しだ。一方、親会社株主に帰属する当期純利益については、法人税等の増加を見込み減益予想となった。ただ、同社が発表する期初の業績予想は、慎重で保守的な傾向が強いことに留意する必要がある。海外現法の業績など予想が困難な部分はあるものの、通期予想に対する中間期実績の進捗率は、営業利益は63.4%、経常利益は62.6%、当期純利益は65.3%に達しており、予想を上回って着地する可能性が大きいと弊社では見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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