1ドル90円割れも
現在に至るまでの展開を振り返った上で、アベノミクスの実態を検証すれば、やはりどうしても「円高」の二文字が残ってきます。
米ドル/円の100円割れは、一旦は試しにくると思われます。
TPP批准までは日本の構造改革は進まないと思われますが、TPPは仮に失効したとしても、いずれ形を変えて、再び交渉の舞台に上がってくるでしょう。アメリカ側は為替監視リストを活用して再交渉を迫ってくるのではとの見方もあります。
そこまでは日銀もこれ以上、円安誘導となる大胆な緩和策は取れないでしょうし、ましてや為替介入はできないでしょう。1ドル90円を切るまでは、安心して円を買うことができる環境です。
日経平均株価は底値を見に行く展開となりそうです。
あとはFRBがいつ追加利上げをするか。それまでは程度の差こそあれ、しばらく円高トレンドは止まりそうにありませんね。
『らぽーる・マガジン』(2016年8月8日号)より一部抜粋
※タイトル、本文見出し、太字はMONEY VOICE編集部による
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