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近づく日中開戦。尖閣海域の中国船240隻に日本が「勝つ」方法とは?=北野幸伯

このままでは日本が中国に敗北!? いま安倍総理が取るべき対応とは?

長期的には「戦略的な動き」ですが、最近特に挑発を強めている短期的理由もあります。

中国が尖閣諸島での示威行動のレベルを高める背景として、日本が中国に対し、南シナ海をめぐる仲裁裁判所の判決を受け入れるよう繰り返し求めていることへの反発がまず挙げられる。
(同上)

安倍総理は、「南シナ海における中国の領有権主張は、根拠がない」とする「仲裁裁判所」の判決を「受け入れるよう」、繰り返し繰り返し求めている。それで、中国側は激怒しているというのです。

南シナ海をめぐる仲裁裁判所の判決が示され、日本はアジア欧州会議(ASEM)首脳会議などの場で、中国に受け入れを迫り、「中国は外交舞台でコーナーに追い詰められ、強硬姿勢を取る必要に迫られた」(北京の外交関係者)。
(同上)

そうなんです。安倍総理のいうことは、あまりにも正論ですから、誰も反対できない。中国が逆切れするほど、「なんという変な国だろう」という異質さが際立ってしまう。

中国人民大の時殷弘教授は「判決を支持する国の中で日本が最も積極的である。中国はこの点に強い憤りを抱いている。日本が南シナ海問題で中国に圧力をかけるなら、中国も東シナ海問題で日本に圧力をかける」と解説しながら「対立は非常に深刻であり、双方が取る措置も変わりつつある」と危惧する。
(同上)

安倍総理は、何度も何度も「判決を受け入れろ!」と正論をいうので、中国は怒っている。正直書きますが、戦争はこういう問題が大きくなって起こるのです(たとえばウクライナ内戦=米ロ代理戦争の遠因は、2013年11月に起こった、「反政権デモ」=反ヤヌコビッチ大統領=親ロシア、だった)。

どんどんエスカレートし、もはや後戻りできなくなっていく。日中双方がいまと同じことをつづけていれば、必ず日中戦争が起こるでしょう。

「平和ボケ」の日本に対し、中国習近平は、「ここで尖閣を奪えば、俺は歴史的英雄。政権は盤石になる。負ければ、軍のクーデターが起こり、俺は処刑される」という「背水の陣」でくる。日本は勝てるはずがありません

では、どうするのか?

中国外務省は6日、「情勢の緊張と複雑化を招く行為を取らないよう日本側に望む」との報道官談話を発表した。

日中間では、9月に中国・杭州で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議での日中首脳会談開催に向けた調整が進む。今月中旬から外交当局者の往来が活発化し、月末には日中韓外相会談で王毅外相が訪日する見通しだ。
(同上)

親中派の二階さんを密使にして、「このままでは、本当に日中戦争になってしまう。それを喜ぶのは『二頭の虎の戦いを山の上で眺める』アメリカだけ。バカバカしいから、この辺でトーンを下げましょう」といってもらう(そうはいっても、「中国人が尖閣に上陸したら、必ず駆逐する」と伝えておくことも大事です。そして、実際に上陸されたら、即座に駆逐しなければなりません。ルトワックさんがいうように、「まずアメリカに相談」「まず国連に相談」などといったら、尖閣は永遠に中国領になってしまいます。ウクライナは、そうやってクリミアを永遠に失いました。もちろん、相手は違いますが…)。

そして、安倍総理は、(前々から書いていますが)アメリカ以上の中国挑発をやめるべきです(でないと、アメリカ抜きの日中戦争になってしまう。アメリカより先走ってロシアと戦争したジョージアやウクライナの悲惨な運命を知るべし)。

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ロシア政治経済ジャーナル』(2016年8月8日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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