投資で大負けした人が身近にいたり、恐怖体験を聞くと、「株式投資はギャンブル」と思うかもしれません。しかし私は2つの理由から、株式投資はギャンブルではないと考えています。(『日本株投資家「坂本彰」公式メールマガジン』坂本彰)
プロフィール:坂本彰(さかもと あきら)
株式会社リーブル代表取締役。サラリーマン時代に始めた株式投資から多くの失敗と経験を積み、株で勝つための独自ルールを作り上げる。2009年10月に130万円だった株式資産は、2016年に6000万円を突破。定期預金などを合わせた資産は1億円超。2012年より投資顧問業(助言)を取得。現在、著者自身が実践してきた株で成功するための投資ノウハウや有望株情報を会員向けに提供するかたわら、ブログやコラム等の執筆活動も行う。前職はラーメン屋という異色の経歴。メールマガジン『日本株投資家 坂本彰 公式メールマガジン』は2014年まぐまぐマネー大賞を受賞。読者数2万人。雑誌等のメディア掲載歴多数。主な著書に『小売お宝株だけで1億円儲ける法』(日本実業出版社)日本証券アナリスト協会検定会員候補。
合理的な投資行動を取る人にとって株は決してギャンブルではない
違いその1:負けた場合の影響
投資で大負けした人が身近にいたり、恐怖体験を聞いたりすると、「株式投資はギャンブル」というイメージを持たれるかも知れません。実際、株式投資をお金儲けのゲームのようにする方もいますし、傍からみて、それは投資なのかな?と感じる行動をしている人も少なくありません。
しかし、個人的には、投資はギャンブルではないと思います。その理由は、大きく2つあります。
1つは、ギャンブルは負けるとゼロになりますが、株式投資は負けてもゼロにならないことです。FXの場合はロスカットでほぼゼロになることはあっても、株式投資は上場廃止や倒産にならない限り、ゼロになることはありません。たとえ大きく損失が膨らんだとしても、そこから挽回可能なのです。また、痛い経験が、次の成果の糧になることも多いです。
違いその2:「時流に乗る」効果の有無
2つ目は、株式投資は経済や企業の成長に乗っかることができるという点です。
ギャンブルの場合、確率が全てを支配しており、努力が実る部分はほとんどありません。ギャンブルの主な還元率は、次のようになっています。
宝くじ:約45%
競馬:約70~80%
パチンコ:約85~90%
長期的に行えば、結果は還元率に近づきます。ギャンブルの場合、従業員の人件費や店舗の運営コストなど、様々な費用が発生します。それを上回る収益を上げないと成り立たないため、必然的に還元率は100%以下、儲からないと結論できます。
一方で、株式投資の場合、売上高や利益の増加を続ける企業に投資することで、株券の価値が上昇します。その流れに乗ることで、利益を出すことが可能なのです。
「株式投資で儲けた」「株式投資で1億円を超える利益を出した」という書籍は毎月のように発売されますが、「ギャンブルで1億円を儲けた」という本はありません。唯一あるのが「宝くじ」ですが、それは1回の高額当選で億単位の当選金が得られるためです。
それが、投資とギャンブルの違いを物語っています。
『日本株投資家「坂本彰」公式メールマガジン』(2017年5月18日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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サラリーマン時代に始めた株式投資から株で勝つための独自ルールを作り上げる。2009年10月、130万円だった株式資産は2015年に5000万円を突破。定期預金などを合わせた資産は1億円に。平成24年より投資顧問業(助言)を取得。現在、著者自身が実践してきた株で成功するための投資ノウハウや有望株情報を会員向けに提供しているかたわら、ブログやコラム等の執筆活動も行う。メールマガジン「日本株投資家 坂本彰 公式メールマガジン」は2014年まぐまぐマネー大賞を受賞。読者数2万人。雑誌等のメディア掲載歴多数。2016年12月1日『「小売お宝株」だけで1億円儲ける法』が日本実業出版社より発売!