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「橋下徹のデタラメ改憲劇場」を憲法改正派の私が警戒する理由=内閣官房参与 藤井聡

憲法改正のための「橋下大臣入閣」を絶対に阻止すべし

以上の都構想の事例は、住民投票時の「デマや隠蔽」は、恐るべき力を発揮して人々の判断を捻じ曲げ、投票結果に大きく左右するということを、雄弁に物語っています。

だからこそ、憲法改正においては、この「大阪の悪夢」の再来は絶対に避けねばなりません――しかし残念ながら、それが実現する可能性がにわかに現実味を帯び始めています。

すなわち、「橋下氏の力」が「憲法改正のための推進力」として「期待されている」との観測が今、新聞紙上で報道されているのです。そこで「観測」されているのは、憲法改正を「サポート」するために橋下氏を「民間大臣」として入閣させるという「衝撃の秘策」。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20170601/plt1706011100001-n3.htm

ただし、そこで言われる「橋下氏の力」とは、上述の各種調査・研究で明らかにされたように単なる「デマと隠蔽の力」に過ぎないものです。

だから万一本当に、橋下氏の「デマと隠蔽」の力が憲法改正のために活用されてしまえば、「第2条件」(理性に基づく議論)が完全に蔑ろにされ、「都構想の悪夢」が日本国家のど真ん中で繰り返されることになります。

そうなればもちろん、日本国家の国益は激しく傷つき、「亡国」や「売国」へと早晩至ることは必至です。(※亡国や売国については、是非、佐藤健志著『右の売国、左の亡国』、をご一読ください。
https://www.facebook.com/Prof.Satoshi.FUJII/posts/1063280787106197?pnref=story

ついては憲法改正においては、「デマと隠蔽の力」という「橋下氏の力」の活用という愚か極まりない判断が確実に回避されなければならないのです。

筆者は、そんなデマや隠蔽ではなく、正々堂々とした理性的議論を通して憲法改正がなされんことを心から祈念したいと思います。さもなければ、改憲のために絶対必要な、日本を真剣に護ろうと考える、真の日本国民達の賛同が得られなくなってしまいます。そんな事態は決して、改憲を宣言した安倍総理の本意では無いに違いないのです。

追伸:「大阪都構想の住民投票」がいかに悪夢であったのかにご関心の方は、是非、下記をご一読ください。
https://www.amazon.co.jp/dp/410339661X
https://www.amazon.co.jp/dp/4794968213

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三橋貴明の「新」経世済民新聞』2017年6月6日号より

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