「急落」の可能性があるのは「いつ」か?
このあと、急騰、急落が起こりやすいのは、ズバリ11月1日(火)です。この日に、日銀の金融政策決定会合の結果が公表されるからです。
さらには11月8日(アメリカ大統領選挙の日)にも、急騰、急落があるかもしれません。
上記の2つの「危険日」に限らず、なにかの要因で「急騰」があった場合、その直後の「急落リスク」に注意を払う必要があると思います。
また、急落したときの値幅ですが、「16,500円までは一気に下がる可能性がある」と分析しています。16,600円には200日移動平均線がありますし、日経平均が急落した場合、経験則から1,000円程度は簡単に動くためです。

日経平均株価 日足・200MA(SBI証券提供)
急落は買いのチャンス
もう1つ付け加えておきたいのは、「急落は買いチャンスである」ということです。しかも、11月中に急落があれば、なおさらです。
なぜなら、毎年12月は、いわゆる「年末相場」となり上昇する確率が高くなるからです。
ただし恐いのは、日経平均の、「25日移動平均線の上には1,000円程度しか行けない(上昇できない)が、下側なら2,000円でも行ける(下落できる)」という性質です。
つまり、1,000円下がったところで「安い」と思って買うと、さらに1,000円下がる可能性があるわけですから、買いのタイミングはとても難しいのです。
東証1部は死んでいる
ここからは、日本株の「個別銘柄」について書きます。
率直に言います。今、特に東証1部の市場は完全に「死んでいる」と思います。動かないか、不安定かのどちらかですから。
チャート分析をやっていても、個別銘柄については、なかなかトレードのアイデアが浮かびません。
ここ1ヵ月ほど、日経平均はゆるやかに上昇していますが、個別銘柄は、まるでヘリコプターの「ホバリング(空中停止)」のような状態になっていることも多くなっています。
たとえば、ソフトバンク<9984>やトヨタ<7203>。これらは「動かない銘柄」の代表選手です。買って上がらず、売って下がらず。儲からない。
だからといって、いわゆる「新興市場」の銘柄を売買してみると、もちろん動きはするのですが、こんどは乱高下が激しく、恐ろしくて、とてもついていけない。結局、「相場に手が出せない」と嘆いている投資家さんが多いのではないか、と思います。
ちなみに、僕は、東証1部が動かないからと言って、新興市場に走るのは危険だと思っています。トレードをやっているのか、ギャンブルをやっているのか、わからなくなってしまう恐れがありますから。