今の仕事に本気になれない場合
この「サラリーマンを思いっきりやろう!」という呼びかけは、僕の処女作『プロフェッショナルサラリーマン』の主張でもありますので、サラリーマンを極める方法に関しては、ここでは詳しく述べません。お知りになりたい方がいらっしゃいましたら、ぜひそちらをお読みいただければと思います。
ところで、サラリーマンで仕事をしている人の中には、自分の意に染まぬ商材を売っている人がいます。
たとえば、保険会社で働いている人など、「この商品は、あっちの会社の方が優れているのに……」と思いながらも、自社商品だからというので、必ずしもユーザーにメリットがあるわけではない商品を、嫌々売っているような場合などです。
確かに自分の商品を、自信を持って売れないのは辛いものです。売らなければ成績にならず、売りたくても確信を持てない、となれば、心に迷いが出る気持ちもわかります。
そういう時は、マーケットを見てください。もし、自分の会社が社会にとって不要な存在なのであれば、いずれ淘汰されるでしょう。
会社が存続を許されている以上、必ず誰かを喜ばせているはずです。「自社商品はよくない」と考えているのは、実際は自分の基準でそう判断しているだけ、という可能性もあります。
何が正しくて、何が間違っているのかなど、誰にもわかりません。正解は、人によって違うでしょうし、そもそも正解があるのかどうかすらもわかりません。
サラリーマンとして会社に属しているからといって、会社のやることすべてに賛成できるわけではないでしょう。しかし、大切なのは「自分自身がどうありたいのか?」ということです。
事業者を志す者は、これくらいのことでめげている場合ではありません。ましてや「嫌だから転職しよう」というのは、自分の経歴に傷をつけるだけです。
もっと「目の前の選択肢を増やす」ことに意識を集中してみましょう。まずは、自分の仕事を再点検してみてください。ビジネスの基礎、お金の稼ぎ方、ビジネスの仕組み化の方法……会社で学べることは、たくさんあります。
これからは、「将来のビジネスのネタはないか?」「自分の売りモノになりそうなものはどれか?」と考えながら仕事をしてみてください。きっと、新しい可能性が見えてくるはずです。
※本記事は有料メルマガ『俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編』2016年10月27日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。11月3日に配信された本記事の続編「年収1000万円に到達する方法(下)~コンサル現場実例集~」では、著者の俣野氏が相談者に実際にアドバイスを行なった実例も詳しく紹介しています。
『俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編』(2016年10月27日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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