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額に汗して到達する「日本のトップ5%」年収1000万円を実現する思考法=俣野成敏

副業から独立起業をするには?

さて。続いてS(自営業者)についてです。Bクワドラントを始める際には、元手がかかるのが普通ですから、まずはSクワドラントから始めて、そこからBクワドラントへの可能性を探る、というのが一般的です。

Sクワドラントは、元手をあまりかけずにひとりで小さく始められることが利点のひとつになっており、たとえば「週末起業」などがそれに当てはまります。

ここでは、サラリーマンしか経験したことのない人向けに、「副業→自営業者」への流れを説明することにしましょう。

ハイブリッドクワドラントの注意点

まず、最初にご注意いただきたいのは、「副業=週末アルバイト」と勘違いしている人がいる、という点です。

「余剰資金が欲しいから」と短絡的にアルバイトすることを考える人がいますが、たとえ一時的にせよ、Eの掛け持ちはオススメできません。働く時間を増やせばお金は増えるかもしれませんが、本業以外で行うアルバイトは多くの場合、「自分の労働単価を下げる」行為となりがちです。

これがたとえば、「将来的に自分でも居酒屋を開きたいから、居酒屋でアルバイトをして、その仕組みを学ぶ」などの目的があるというのであれば、話はまた別でしょう。しかし、ただ単に「お小遣いを増やしたいから」という理由で労働時間を増やすようでは、本業にも支障が出かねません。時間は貴重な資源ですから、無為に消費することのないようにしたいものです。

Sクワドラントとは多くの場合、「自分の技術を売る」ことですが、技術を売るためには、必然的に自分の時間を使うことになります。よって、Sは「時間を売る」ことだといい換えることができます。

商売をする以上、Sクワドラントも時間とお金の両方にリスクを負うことになりますが、自分の技術を売る場合、お金はそこまでかからないことが多いでしょう。

もし、EとSをハイブリッド(兼業)する場合に問題となるのは「時間」です。どちらも時間を取られる職業ですから、一時的に自分への負荷が上がることは、避けられません。

けれども、サラリーマン以外に仕事を持つことは、新しい可能性が開けることを意味します。今までとは違った目線から仕事を見つめられるようになったり、Sでやっていることが本業にも役に立ったりと、相乗効果が見込めます。何より、サラリーマン以外の収入が入ってくるということは、自分にとっても大きな自信となるでしょう。

そういう意味でも、「Sクワドラントとして何をやるか?」という選択は、非常に重要になってきます。将来的には、独立起業も視野に入れた業務を選ぶことが望ましいでしょう。

どのような商材を扱えばいいのか?

それではここから、「Sクワドラントにチャレンジしたい」という人は、どのような商材を選べばいいのかということをお話しましょう。もちろん、まずはいい商材を探すということが、大前提であることはいうまでもありません。

商材を選ぶ際のポイントとは、

  1. 商材自体に力がある
  2. ユーザーが喜んでくれるモノである
  3. これからの時代に合っているモノである

……といった観点から考えていきます。

そこへさらにセールス、マーケティング、自分のブランディングなども含めて検討しますが、これに関して詳しくは、Bクワドラントのところでお話した「売れるビジネスを見抜く方法」なども参考にされるといいと思います。

Sクワドラントとは、自分の技術を売る職業ですから、一番の肝とは「自分のどの技術を売るのか?」という点にあります。おそらく、あなたがもっとも知りたいこととは「自分の売れる技術とは何か?」ということではないでしょうか。

Sクワドラントを始めるにあたっての、「自分の売りモノ」を特定する秘訣とは、次の3点です。

《「自分の売りモノ」を特定する秘訣》

  1. 自分が始める事業とは、あるプロジェクトの一部分だけでいいこと
  2. 事業のネタは、日常の中にあること
  3. ヒントは、他人が「困っていること」の中にあること

(1)は、受注する仕事内容のことをいっています。「何かの仕事をひとつ、丸ごと受けよう」と考えてしまうと難しそうですが、実際は、ある業務の一部分を受けるだけでも立派な仕事になる、という意味です。

たとえば、出版を例に考えてみましょう。1冊の本を出す際にも、実際は多くの工程を経ています。著者として名前が出るのは僕ひとりであっても、本の装丁デザイナーやイラストレーター、編集者やライター、印刷業者、製紙会社……そこには、大勢の人が関わっています。

こうした、たくさんの専門業務が集まってひとつになっているビジネスの中で、「自分が請け負える部分はないだろうか?」と考えてみることです。

一例を挙げるなら、ある出版社の営業マンは、会社の承認を得て、仕事の合間に友達の本も書店に売り込む副業をしています。Sクワドラントを立ち上げる際のコツとは、自分の身の回りにある小さなことから始めることです。

続いて(2)についてですが、先にも書いた通り、事業のネタは、自分が今までやっていることの中から見つけることです。逆に、「今はこれが流行っているから」といって、他人の真似をしても、うまくいかないことの方が多いでしょう。他人の方が、早く始めた分だけノウハウを蓄積しているからです。

商売とは、基本的には「何かを売ること」です。たとえ「自分は事務が得意です」という人であっても、それを事業にするとなれば、「事務の技術を売る」ということになります。

万一、「自分のどの技術を売ったらいいのかわからない」という人がいたら、その場合は「他人の商品を売る」という方法もあります。世の中には、自分の商品を売って欲しい人は大勢いますから。

通常、サラリーマンとして会社に所属していれば、会社から「これを売りなさい」という指示がありますが、自営業者にはそれがありません。そうした誰からも指示がない中で、「自分は何を選んで売っていくのか?」というところから、事業化の第一歩が始まるのです。

Sクワドラントでは、他人がやってるビジネスのうち、「自分が受け持てる業務はどれか?」と考えることが大きなヒントになります。日常業務の中で、もっとも事業化しやすいのは、(3)で挙げた「他人が困っていること」です。

「企画書を書くのが大変」「顧客へのフォローメールが面倒」「誰か代わりにアポ取りしてくれたら……」。同僚や上司が困っている、こうしたことの中で、あなたが得意としていることはないでしょうか?

もし、いきなり事業化をするのが難しいということであれば、まずは社内でこうした仕事を見つけて、代わりにやってみてはいかがでしょうか?普段の仕事で経験を積み、自信がついてきたら、知り合いにも声をかけてみて、手応えがあれば事業化する……というように、徐々に広げていくことです。これが、「事業のネタが日常の中にある」の意味するところです。

事業を興すというと難しく聞こえるかもしれませんが、実際は、自分の日常の延長から始めればいいのです。

Next: サラリーマンはビジネスにおける最高の「実験場」だ

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