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額に汗して到達する「日本のトップ5%」年収1000万円を実現する思考法=俣野成敏

Bクワドラントとはどのような職業なのか?

実際、社会には、サラリーマンだけでも1000万円以上稼いでいる人はたくさんいます。けれどそれは、本人の頑張りはもちろんのことですが、それ以外に働いている会社の業種や職種なども関係してくるのではないかと思います。

たとえば、営業職の人であれば、営業成績によって給料を上げやすいでしょうが、事務職の人が飛び抜けた給料をもらうのはなかなか難しい、といったようにです。

社会全体として見てみると、今の日本は企業が利益を上げづらい環境にあることは、先ほどお伝えした通りです。キヨサキ氏は、「経済的自由」を手に入れるために、E(サラリーマン)からB(ビジネスオーナー)かI(投資家)への移行を推奨しています。

ビジネスオーナーとは?

キヨサキ氏が推奨しているクワドラントのうち、まずはBクワドラントから見てみましょう。

Bクワドラントとは、自分でビジネスを起こし、「会社を所有している人」という意味になります。Bクワドラントには、お金以外にマネジメントという、別の能力が必要です。つまり「他人を動かす力」です。

ビジネスオーナーの中には、コンビニの店長のように、お金を出すだけではなく、自ら働く人もいますが、その場合はビジネスオーナーとはいわず、「自営業」という位置付けになります。もし、自分が店頭に立たないとビジネスが回らないというのであれば、サラリーマンとのハイブリッド(掛け持ち)は厳しいかもしれません。

ただし、ビジネスオーナーといっても、必ずしも自分でイチから商品をつくらないといけないわけではありません。「代理店」や「フランチャイズ」など、他で成功しているビジネスモデルを買ってきて販売してもいいわけで、そうすれば、失敗する可能性をその分、低くすることができます。

ここでも、加盟店料を支払う代わりにリスクを低くするという「取るリスクとリターン」の相関関係が見てとれます。

いずれにせよ、自分がいなくても運営できる会社を築くことができれば、そこで自分の時間を使うことはありませんから、そうなれば、理論上はサラリーマンとの掛け持ちは可能です。

売れるビジネスを見抜く方法

それでは、もしビジネスオーナーになりたいと思った人は、具体的にはどのようなビジネスを選べばいいのでしょうか?

売れるビジネスを選ぶポイントとなるのは、

  1. しっかりしたマーケットがあるのか?
  2. 他と差別化できる商品があるか?

……の2つです。

たとえば、僕が現在、ビジネスオーナーとして運営しているのはフランチャイズで、健康分野の1つにおける特化型の専門店です(※具体的な業態やチェーン名はメルマガ内でのみ公開しています)。

これを選んだ理由とは、

  1. 既存の健康分野に、すでに大きなマーケットがある
  2. しかも、既存の分野とは違う複数の差別化商品がある

……などの点からです。

僕がこの業界に参入したのは5年ほど前のことで、それ以前に関連業界にいたことはありません。当時の業界は、まだ今ほどの価格破壊は起きていませんでしたが、すでに市場は飽和状態に近づきつつありました。

けれど、業界自体はすでにユーザーには認知されていて、潜在顧客を含めた需要は豊富にありました。ここに従来と同じ切り口で参入すると難しいのですが、商品で明確な差別化ができていれば、背後には巨大なマーケットが控えていたのです。

このフランチャイズは、僕が考えていた「成功するビジネス」の条件にぴったりの商材だったわけです。

「商品を差別化する」というのは、世間でよく言われることですが、それはただ単に、「デザインを変える」とか「価格を変える」といったことではなく、もっとコンセプトから差別化できている商品でなければなりません。

そうかといって、世の中にまったく知られていない商品にしてしまうと、それはそれでまた大変です。なぜなら、マーケット自体がないからです。

僕は、もともと商品づくりは苦手です。世の中に、僕と同じ人は大勢いると思います。そういう人でも独立したい場合は、こうした「目利き」になればいいのです。

その目利きとはつまり、「どういうものなら商売として成り立つのか?」「世の中に求められているのか?」ということを見抜く力を持つということです。弊社が参入した事業は、参入した5年前には7店舗しかありませんでしたが、今では海外も含めて110店舗と、急拡大しています。

とはいえ、目利き力さえあればビジネスがうまくいくかというと、そういうわけではありません。何から何までうまくいくビジネスモデルなど存在しません。

弊社は、1年1店舗のペースで現在、5店舗目を計画中ですが、同じフランチャイズチェーン店の中でも、残念ながら撤退する店舗が出てきているのも事実です。

いずれにしても、この「目利き力」を養うことは、ビジネスマンとしても、投資家として投資対象を見る際にも、必須のスキルとなります。
※マネジメント力やビジネスセンスを磨くなら、拙著『わりきりマネジメント』『一流の人は上手にパクる』もぜひご参照ください

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