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吹き飛んだ楽観と強気。僕が考えるトランプ相場「撤退の条件」=長谷川雅一

「安くなったら買い」は危険だ

僕は2017年の投資について、「安くなったら買い」というスタンスをとっていました。しかし、12日深夜のトランプ会見を見て、買う気を失いました

市場関係者の中には、「まだまだ買いだ」という見方があるようです。事実、13日の東京市場では、日経平均は152円の上昇となり、トランプ会見後にただよっていた嫌なムードが払拭されたようにも見えました。

金曜日の引け後、僕は、「ほら、やはり大丈夫でしたね」と話す、市場関係者の声を聞きました。

しかし、金曜日はSQでしたから、その影響もあったでしょう。また、数字をよく見れば、13日の日経平均株価の終値は19,287円。19,300円にも到達できていません。

振り返れば、年末年始の上昇も、まったく物足りない結果に終わっています。政府が莫大な資金を、株式市場に投じているにもかわらず。

大幅調整に要注意、安易な押し目買いも禁物

1月16日からの相場は要注意だと、僕は思っています。このまま「脳天気」な相場が続き、日経平均株価の、上は19,500円ぐらいまで、あるかもしれません。

しかし一方で、下も18,500円ぐらいまであるかもしれないと見ておくべきではないか、と思っています。

さらに、「では、もしも日経平均が18,500円まで下げれば買いですか?」と聞かれても、「買いです」と答える自信がありません

最近は、米ドル/円が多少、円高にふれても、日経平均が下げづらい状況が続いていますが、これは為替が、まだ115円付近と「十分に円安圏内だから」です。

僕は、今週以降、為替は116円~112円ぐらいのレンジ内で、売り優勢に動くのではないか、と予想していますが、円高トレンドがハッキリしてくれば、当然、日経平均にも影響が出てくるでしょう。

すでに「混乱の時代」は始まっている

このメルマガで、僕は、「トランプ相場は終わらない」「2017年1月に『暴落』は起こらない」と書いてきました。しかし、その「トランプ相場」はすでに終わってしまったかもしれません。

日本政府による株の買い支えも粛々と実行される中、「株が下がらない理由」も多く、前述のように、まだすぐにハッキリとした下げ相場は来ないかもしれません。

しかし、12日深夜のトランプ氏の記者会見で「混乱の時代」が始まったことを、我々投資家はハッキリと認識しておかなければならない、と思っています。そしてこの「混乱の時代」は、トランプ氏が大統領であり続ける限り続くのです。

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長谷川雅一のハッピーライフマガジン』2017/1/15号より一部抜粋
※記事タイトル・太字はMONEY VOICE編集部による

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