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安倍首相は政治危機を自ら招いた!支持率低下の悪循環にハマっている可能性が

国会で安保関連法案について議論が続いています。投機家で大学教授の山崎和邦氏は、現在の安倍内閣の強行突破姿勢は60年安保の岸内閣以上と述べています。さらに支持率の低下は株価低迷にもつながると。今後の日本株はどうなっていくのでしょうか。

安倍内閣は自ら意図して支持率を落としているかのように見える

海外勢は我々が思う以上に政治の安定を重視する。それには内閣支持率を見る。

我々は革命やクーデターのない国に生きているから関心薄いが、筆者が新興国に投資するときは、一番先に思うのは国政の安定と識字率である。識字率はIMFが途上国にカネを貸す時の重要データである。

支持率を落とすようなことを安倍内閣は自ら意図して強行しつつある。

安保関連法案についての今のあまりの強行突破姿勢は60年安保の岸内閣以上だ。あの時はイデオロギーの対立があったから反対運動は激しかったが今は純粋に違憲立法をやりたがっている。民間の騒ぎが静かすぎることは不気味である。瀬戸内寂聴あたりがデモ参加したということをニュースにするセンスもヘンテコであるし、そのデモの人数も余りに少ない。

さて、焦点を国会討論に充てる。テレビは勝手に自社の価値判断で切り取って一部の見せ場を見せるだけだから信用できないのでラジオで全部を聞くことにしている。民主党の岡田代表と共産党の志位委員長は安保法案に絞って安倍さんに真っ向から論戦を挑んだ。

岡田代表は衆院憲法委員会の参考人会議の全員が憲法違反に当たるとの認識を示したことを踏まえて安保法案は違憲であると厳しく追及した。安保法案の今国会での成立は安倍さんの4月の米議会での演説(概ねのマスメディアはこれを「公約」と書いているが)を実現しようとの腹が透けて見える。

それにしても、テレビで見ると安倍さんは民主党岡田代表と共産党の志位委員長が挑んでくる論戦に対して真っ向から立ち向かい、しかも原稿なしで条文参照もなしで自信満々のていで堂々と答弁している。民主党岡田代表は東京大学法学部卒だし共産党の志位委員長は東大工学部卒だから両者ともに少なくとも知能は優れているはずだが、これに真っ向から対等で渡り合えると言うことは、安倍さんは地頭(じあたま)は頗る良い、または、合憲だと言う信念に満ち満ちているからスラスラと口から出て来るのであろう。しかも中谷防衛大臣と違ってボロを出さない。コトの良し悪しは別とし賛否は別として大いに天晴れであるとしておこう。

★中谷氏は昨年、憲法解釈と集団的自衛権行使について「政治家として解釈テクニックで騙したくない。自分が閣僚として『行使できない』と言った以上は『本当は出来る』とは言えない」と発言した。それを岡田代表や志位委員長に突っ込まれたら何と答える気か。早々と“健康上の事由で”退任する方が賢いはずだが智慧者スガさんあたりが教えておかねば、それが契機で支持率低下を招きかねない。

「支持率低下→海外勢の売り又は見送り→株価低迷→支持率下がる」の悪循環を生む政治危機を安倍さんは自ら作っている。

山崎和邦 週報「投機の流儀」』(2015年6月28日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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