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加熱する小型株相場が指し示す未来

今年2月26日付けレポートでも言及したが、小型株の堅調な相場展開が継続している。PBR(株価純資産倍率)を見ても、昨年頃から東証二部のPBRが東証一部を上回っている状況が続いている。基本的には東証一部銘柄の方がPBRは高いのが通常と考えてよいだろう。

下記の図は、東証一部と東証二部のPBR(株価純資産倍率)の差に焦点をあて、その変動と日経平均株価との関係性を導き出そうとしたものである。

加熱する小型株相場が指し示す未来

 

今回のように、東証二部のPBRが東証一部を上回ったことは過去20年を振り返っても、たった一度、1999年のみである。その1999年は、ご承知の通り、後にITバブルとして翌年以降の大暴落の呼び水となった。

2005年頃にも二部が一部を上回ってはいないが、その差が接近し、その後に株価が下落している局面がある。ライブドアショックと言われた時期である。

 

今回は日銀のETF買いという絶対的なサポートがあるだけに、急落ということはなかなか想定しにくいが、危険水域に達していると身構えておく必要もあるであろう。

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