お子さんに節約を教える時に「無駄使いしてはダメ!」と言っていませんか? それは逆効果です。効果的な教え方と、大人はどこから節約を始めるべきかを解説します。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
プロフィール:川畑明美(かわばた あけみ)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
「食費の削減」は最後の砦。まずは生活習慣を変えずに節約しよう
例えば、子どもに節約を教える時
お子さんに節約を教える時に「無駄使いしてはダメよ!」って、言っていませんか?
ついつい、子どもに「〇〇してはダメ・いけません」と言ってしまいがちですが、脳は否定形を理解できませんので、〇〇の部分をまず意識してしまいます。
「ピンクの象を想像しないでください」と言われたら、ピンクの象を想像してしまうということです。つまり、「~ダメ、~しないで、~いけません」と注意しても、逆の行動をとってしまうのです。
なので、節約を教える場合は「お金は大事に使ってね!」が、正解です。
生活習慣を変えずに、安くなるもので代用していく
「節約」は生活習慣を変更することなので、つらい節約は長続きしません。
赤字家計の方から「食費を削らないといけないでしょうか?」と相談されますが、食費の節約は、むしろ最後の砦と思ってください。
まずは、他のモノで代用できるところから、節約を始めましょう。
我が家では使い捨てコンタクトをやめて、メガネにしたりしました。これだけで、年間5~6万円は節約できます。車を軽自動車に変えると、もっと大きく節約できますね。
「見栄」を張っている消費を見つけて、代用してみましょう。また、携帯やスマホの料金の見直しも定期的にするといいですね。
まず、現在の生活習慣を変えずに、費用が安くなるモノを徹底して変えてください。
Next: 我慢はしなくても大丈夫?「食費の節約」を成功させるには
1 2