日経平均は上昇トレンドの上昇局面である。上値の第1メドとしては23,000円前後を考えたい。下落トレンドへの転換ポイントは21,750円を終値で割り込むことだ――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新分析をお届けします。(『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』)
ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている
黄金比率で読み解く、日経平均、NYダウ、ナスダックの見通し
日経平均株価 踏み止まるものの
先週のレポートでは、BEラインに注目した。BEラインの上方で推移したことから、
そのままBEラインを維持することができれば堅調な展開が維持されると考えられたからだ。実際には、BEラインを割り込み、CEラインまで下落した。
次の注目日は5月30日前後である。
A点水準:約23,850円
B点水準:約22,850円
C点水準:約22,250円
D点水準:約21,500円
今週のポイントは、踏み止まることができるのか否かということである。
<あくまでも個人的見解>
CEラインに注目したい。下値支持線CEラインを維持することができるのか否かがポイントになるからだ。4月以降、右肩上がりのCEラインに沿って推移してきたことから、CEラインを割り込むと弱気が広がる可能性がある。
(川口の捉え方…取扱いに注意)アメリカのトランプ大統領を中心とした海外要因が目まぐるしく動いている。また、日米の経済指標もややまだら模様。警戒をしなくてはならない時期に入ったのか。
<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの上昇局面である。上値の第1メドとしては23,000円前後を考えたい。下落トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の21,750円を終値で割り込むことだ。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>※利益を保証するものではなく取扱いに注意
現在は、売りポジションに転換した。
買いポジションへの変更は、22,850円を終値で超えることである。
<現在のシナリオ>
上値の重たい展開が続く可能性がある。下値支持線として期待したBEラインを割り込んできた。また、C点が位置する時間帯に高値を示現し下落に転じている。そして、この後、BEラインおよびAEラインが上値抵抗線として存在するからである。
<第2シナリオ>
再び堅調な展開に移行する可能性も残っている。下値支持線CEラインが存在している。しかも、CEラインに到達すると同時に陽線が出現している。そして、D点が位置する時間帯を通過することで流れが変わる可能性があるからだ。