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経済危機に備える世界。米国「破綻寸前の銀行リスト」に隠された警告とは?

新たに破綻寸前と判定された「ドイツ銀行」

米国連邦預金保険公社が、問題視している新たな「破産リスクの高い銀行」は、どうもドイツ銀行のようだという報道があります。

モーニング・スターの報道で、WSJ紙も同様の報道を出しています。ポイントを翻訳しながら解説します。

米国連銀は、ドイツ銀行の米国部門が「問題・障害のある状況」であると判定したようである。このような判定は、大手銀行の業務を妨害する可能性があるため、非常に稀な事態である。

この「問題のある状況」という格付けは、連銀としては最低レベルである。

連銀の格付けがこのレベルに指定されると、経営陣の解雇や新規雇用も連銀の監督下で行われることになり、解雇に伴う特別退職金などの支払いにも、連銀の許可が必要となる。

連銀の格付けが「問題のある状況」に落ちた場合、その銀行に対しては当然、米国連邦預金保険公社などの他の金融監視当局も監視対象になる。

連銀や監視当局の内部での秘密格付けは、1から5のランキングで分類されており、「障害のある状況」にある銀行のランキングは4または5となる。

さらにこの「問題のある」銀行は、米連邦預金保険公社の「問題銀行リスト」に追加される。

米国連邦預金保険公社の発表によれば、2018年第1四半期の「問題銀行リスト」の総資産額は42.5B$増加していた。

ドイツ銀行傘下の米国「ドイツ銀行米国信託会社(Deutsche Bank Trust Company Americas)」は、2018年3月31日時点で42.1B$の資産を保有しているので、第1四半期に増加した金額レベルに酷似している。

これに対し、米連銀及び連邦預金保険公社はコメントを避けた。

他方、ドイツ銀行本体の報道担当者はこの件に関し、「金融当局発表については、コメントをしない」と語り、さらに「本体及び米国子会社は充分な資産と流動性を保有している」とコメントした。

ドイツ銀行は、今後も何千人ものリストラ解雇を行い、世界中の株式市場で自己勘定取引から引き揚げる「巻き戻し政策」をする計画がある。

ドイツ銀行は連銀ストレステストを2015年、2016年、2017年で連続不合格となっている。また米国財務省は、同行の賭博業務に対して数B$もの罰金を課徴している。

消息筋によると、昨年、連銀は何度も同行に対して貸し出しローンの相対取引の管理及び評価が正当なものかどうかを問い質しているそうだ。

連銀としては、特にヘッジファンド向けの貸し出し、他銀行への貸し出しに関する買い戻し契約に関して、早く巻き戻しをせよと要請しているようだ。

また、複数の内部消息筋によると、昨年、同行の複数の経営陣は「連銀が言うほど、我が行の買い戻し契約の危険性は高くない」と内部で議論をしていたとのこと。

ということで、米国連邦預金保険公社(FDIC)の「問題銀行リスト」の最新の加盟銀行は、「ドイツ銀行」です。

Next: 世界は何を怖れているのか? 世界中銀「金準備」に起こったある変化

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