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中国政府、株式大量買い入れによる相場維持策を放棄か=英FT報道

一転、株価下支えを放棄して個人や機関の取り締まりに注力?

「外国勢力」に打撃を与えるべしの声

30日付英『フィナンシャル・タイムズ』は、中国政府が株式の大量買い入れによる相場維持策を放棄することを決めたと報じた。

政府高官が27日、株式市場への介入という異例の措置に代えて、相場維持策を利用して利益を得たり、株価の下支えを阻害したりした個人や機関の取り締まりに力を入れる方針だと述べた。

また、政府部門の一部は、故意に市場を乱高下させる「外国勢力」に打撃を与えるべきと主張しているという。

「国家隊」と呼ばれる中国政府系の基金や金融機関は、過去2カ月にわたって総額2000億米ドルの資金を株式市場に投じてきたが、上海株式市場は相場がピークに達した6月中旬に比べ4割近く下げた水準にある。

政府高官によると、指導部は株式相場のてこ入れに際し、情報を公開し過ぎる失策があったとみている。

香港大引け:小幅反発、金融株の買い戻しで大引けにプラス圏

週明け31日の香港株式市場でハンセン指数は小幅に反発。終値は前日比0.27%高の21670.58ポイントだった。H株指数は0.10%安の9741.41ポイント。メインボードの売買代金は概算で944億7100万HKドル。

ハンセン指数は、高く寄り付いた直後にマイナス圏に沈んだが、後場に入り前日終値を挟んでもみ合う展開。大引けにかけてプラス圏に切り返した。

寄り付きでは割安感の出た銘柄に買いが入ったものの、本土市場が下げて始まったことを受け、一転売り優勢に。30日付英『フィナンシャル・タイムズ』が、中国政府が株式の大量買い入れによる相場維持策を放棄することを決めたと報じたことも悪材料

米国の利上げ動向が不透明なことから市場の慎重姿勢も強まり、利益確定売りが優勢となった。ただ、売り一巡後は金融株を中心に買い戻しの動きが広がった。

香港ハンセン指数 15分足(SBI証券提供)

香港ハンセン指数 15分足(SBI証券提供)

個別では、時価総額の大きいチャイナ・モバイル(00941)や中国建設銀行(00939)、中国工商銀行(01398)、HSBC(00005)、中国平安保険(02318)が買われ、相場を押し上げた。石油株のCNOOC(00883)や不動産の長江実業地産(01113)も堅調。半面、中国蒙牛乳業(02319)や銀河娯楽(00027)、レノボグループ(00992)、中国旺旺(00151)が売られた。序盤に買われていた石油株の一角、ペトロチャイナ(00857)やシノペック(00386)も前場にはマイナス圏に沈んだ。

H株では、ウェイガオ・グループ(01066)や中州証券(01375)が堅調。ウーマート・ストアーズ(01025)や東風汽車集団(00489)も堅調だった。一方、浙江世宝(01057)が14%を超える急落。エン州煤業(01171)やアンガン・スチール(00347)も売られた。

本土大引け:3日ぶり反落、マイナス圏でもみ合いも3200ポイント守る

週明け31日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反落。終値は前営業日比0.82%安の3205.99ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7964億3100万元。

上海総合指数は反落して始まると、マイナス圏でもみ合う展開。寄り付き後ほどなく前週末回復したばかりの3200ポイントを割り込むと段階的に下げ幅を広げた。一時、下落率4%近くまで売り進まれた。中信証券(600030)の役員4人がインサイダー取引の疑いで刑事強制処分を受けたことなどが投資家心理を冷やした。

一方、李克強首相が金融市場の安定維持を強調したことなどを背景に、後場には買い戻しが入り、次第に下げ幅を縮めた。結局、指数は心理的節目の3200ポイントを守って終えている。

上海総合指数 15分足(SBI証券提供)

上海総合指数 15分足(SBI証券提供)

A株市場では、大手証券や金融紙の不正疑惑が嫌気されて中信証券(600030)など証券株が売られたほか、中国工商銀行(601398)、中国農業銀行(601288)など大型国有銀行が下落し相場の重しになった。このほか、中興通訊(000063)などIT・通信株も総じて売られた。一方、前場売られた中国人寿保険(601628)など保険大手が後場にそろって買い戻され、相場を下支えした。

上海B株指数は2.80%安の300.60ポイント、深センB株指数は1.73%安の1068.06ポイントとともに4営業日ぶりに反落した。

今週の期待材料・懸念材料

▼今週の期待材料

◆中国政府がメンツをかけて株式市場の混乱を回避へ、9月3日開催の抗日戦争勝利70周年記念の行事を前に
◆先週は人民銀が潤沢に資金供給、公開市場操作や短期流動性オペで
◆中国政府、スラム街再開発や鉄道整備など大型建設事業の加速を指示
◆中国政府系の証金公司、株価対策資金1兆4000億元を借り入れか

▼今週の懸念材料

◆9月1日に中国の物流協会が製造業PMIを発表、市場予想から大幅に下振れなら景気の先行き不安が再燃へ

【DZH】中国株マーケット&ニュース』(2015年8月31日号)より一部抜粋
※チャートと太字はMONEY VOICE編集部による

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