近い将来、さらなる金利上昇がありえる
もちろん、声明で書かれた経済環境とガイダンスで示されたインフレや金利の水準がずれている真相は、現時点で誰も知りえることはありません。
しかし、どちらかが正しい場合、残る一方はミスリーディングになっている可能性が高く、それは修飾された声明文の文言よりFOMCメンバーによる見通しの集合体であるドットチャートの方がFOMCメンバーの真意に近い可能性が高いと思われます。
このように、今回のFOMCは一見すると、現在のリスクオンマーケットが持続し続けることを阻害しないノーサプライズなものでした。しかし、過熱経済に対する引き締めを暗に謳っている可能性が高いため、近い将来の金利上昇に繋がる可能性があると私は考えています。
中間選挙前はトランプ大統領が神経質になっているでしょうから、そのタイミングは中間選挙以降ではないでしょうか?
image by:Wikimedia Commons
本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2018年9月30日)
※太字はMONEY VOICE編集部による
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