アルゴ・高速取引の全盛時代に個人が取るべき戦略とは?
株価は企業業績を反映するものです。しかしながら、株式市場は企業業績以外の要素、マクロ経済、金利動向、国際政治等々あらゆるものを映しながら変動します。業績以外の要素により大きく振られることが日常的に生ずるのです。
つまり株価の動きは短期的に予測不可能な要素が不規則に来るため、業績の動きを忠実に捉えようとする際、保有期間を前提とした投資はそれだけ制約要因を背負った投資となります。
返済義務のある資金で株式投資をする場合を想定しましょう。返済期限内に成果が上がらなければ株式を売却し借金の返済をしなければなりません。返却後に株価が上昇することは十分に起こることなのです。
機関投資家、とくにヘッジファンドは常に投資期間を前提とした銘柄選択する環境に置かれているのです。
株式保有期間について個人投資家の保有期間は何ら制約を持ちません。つまり、保有期間にフリーハンドである個人投資家は企業業績に最も接近する形で株価を評価できる立場にあるのです。下落したら買い増しできるぐらいの感覚で中長期投資を行うことが、結果として成果に繋がる可能性が高いのです。
じっくり投資は個人現物投資家の最大の強みであることを認識することが成功への近道です。
筆者プロフィール:若林利明
外資系機関投資家を中心に日本株のファンドマネージャーを歴任。現在は創価女子短期大学非常勤講師、NPO法人日本個人投資家協会協議会委員。世界の株式市場における東京市場の位置づけ、そこで大きな影響力を行使する外国人投資家の投資動向に精通する。著書:「資産運用のセンスのみがき方」(近代セールス社)など。
『投資の視点』(2015年10月6日号)より一部抜粋
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