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日経平均7日続伸で「7年連続上昇」に助走開始、米中休戦を好感(12/3)

本日の東京マーケットは日経平均株価が7日連続高、223円(1.00%)高の2万2,574円で取引終了です。この間の上げ幅は1,067円(5.0%)となり、連続上昇は9月26日までの8日続伸以来の長さとなります。(『ハロー!株式』)

今日から師走相場入り、日経平均は前週末比223円高の2万2,574円

今月は荒れる「三日新甫」

本日から名実ともに師走相場入りです。本日の日経平均株価は一時2万2,698円まで上伸し、ネックラインとなっていた11月8日の戻り高値(2万2,583円)を超えました。

これにより11月21日の安値(2万1,243円)で二番底を形成したことが確定し、上方の視界が開けてきました

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

ちなみに、日経平均は年間でみれば昨年まで6年連続で上昇しています。日経平均は本日まで7日連続で上昇し(7日間の上昇幅は1,067円)、短期的な過熱感が意識されるものの、昨年末(2万2,764円)との差は190円まで縮小し、「7年連続上昇」もすでに射程圏内です。

今月のように3日から取引が始まることを「三日新甫」と言いますが、三日新甫や2日から始まる二日新甫の月は相場が荒れる(大きく動く)というジンクスがあるだけに、さらに上値を伸ばし、10月2日につけた終値ベースの年初来高値(2万4,270円)の更新を期待したいところです。

相場概況

本日の東京マーケットは日経平均株価が7日連続高、223円(1.00%)高の2万2,574円で取引終了です。この間の上げ幅は1,067円(5.0%)となり、連続上昇は9月26日までの8日続伸以来の長さとなります。

先週末のNYダウが199ドル高となり、週間のダウの上昇率も5.16%と約2年ぶりの大きさとなっていることを受けて東京市場も朝方から買いが先行。米中首脳会談で米国による対中関税の引き上げが90日延期されることになり、対立激化が回避されたことも買い安心感を誘い、終日高い水準での値動きとなっています。上海・香港・韓国・台湾などアジア主要市場が軒並み大幅高となっていることも支援材料となっています。売買代金は2兆4,306億円、上海総合指数は66ポイント(2.5%)の大幅高で2,654です。

NYダウ 日足(SBI証券提供)

NYダウ 日足(SBI証券提供)

業種別では、海運、石油、自動車、鉄鋼、非鉄、電機、機械、不動産などの上げが目立ちます。

個別銘柄では、半導体や太陽電池の製造に必要な化学材料を製造するトリケミカル研究所がストップ高、700円高の5190円となっています。日本と台湾で最先端の半導体や光ファイバー向けの化学材料が好調で営業利益と配当計画を上方修正し、好感した買いが集まっています。

ブログなどを運営する「はてな」がストップ高、500円高の2,626円となっています。18年8~10月期の売上高が前年同期比39%増、営業利益は同3.3倍と好調。個人向けのサービス「はてなブログ」の課金売り上げやサーバー監視サービスなど企業向けも好調で好感した買いが集まっています。

世界トップのセラミックコンデンサーメーカーの村田製作所が640円高の1万7,955円と値を飛ばしています。1日の米中首脳会談で中国製品への追加関税の猶予で合意。中国から米国に輸出されるアップル製品の販売鈍化懸念が和らぎ、関連メーカーとして物色の矛先が向かっています。他にも、太陽誘電が58円高の2,211円、TDKが380円高の9,330円とアップル関連が上昇しています。

その他、車載用マイクロコンピュータで世界トップクラスのルネサスエレクトロニクスが54円高の589円、レンズなどの光学部品の表面にコーティングをして反射防止や赤外線カットなどの機能を持たせる光学薄膜の製造装置製造のオプトランが226円高の2,685円。

一押しで立体自動倉庫首位のダイフクが220円高の6,030円、JR東海が150円高の2万3,475円、セコムも132円高の9,738円、三菱商事も61円高の3,123円と底入れ反転上昇、あるいは上値追いの流れが継続しています。

本日の新高値銘柄は、日本電設、ジンズ、すかいらーく、川田テク、ソースネクスト、ハリマ化、大日住薬、持田薬、ファンケル、技研製作、朝日インテック、前田工繊、京王電、京阪電、乃村工藝、セコム…等々です。

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