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ついに始まった米債の長短金利逆転~AI・アルゴ台頭で相場暴落は予想より早い?=今市太郎

AI・アルゴも現状を認識しているため、過去にないスピードで暴落到来か

非常に嫌なのは、2000年や2007年に比べて、AIやアルゴリズムが市場を席捲する状況が続いていること。

こうした相場の変化を過去にはないぐらいの速さで認識し織り込み始めることが予想されることで、実際、4日のNY市場ではそれを示唆するような動きが示現しはじめています。

NYダウ 日足(SBI証券提供)

NYダウ 日足(SBI証券提供)

FRBが株価を意識して利上げ後ずれさせれば、コストプッシュインフレ到来

こうなってくると難しいのは、FRBの金融政策です。

彼らは過去にも、利上げのタイミングを失敗することで、自ら大暴落の引き金を引いてしまうという失態を繰り返した暗い歴史があります。

そのことから、株価の様子がおかしくなるとイエレン前FRB議長のように疑心暗鬼になり、利上げを後ずれさせる傾向が強くなります。

しかしトランプ政権の政策はことごとくインフレを招きかねないだけに、ここから利上げをためらい始めると、いきなりコストプッシュインフレが到来し、それこそ金融政策では対処ができなくなるリスクにも直面しています。

パウエル議長と、トランプによって送り込まれたクラリダ副議長とボウマン理事が、どのように采配を振るうことになるのかが大きく注目されることになりそうです。

Next: 簡単に値を下げた米国株。日本株も例年の年末ラリーは期待できない

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