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アリババが香港市場に上場申請を検討。調達規模は200億米ドルの見通しに

本土大引け:3営業日続伸、1週間ぶりに2,900ポイント回復

28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続伸。終値は前日比0.61%高の2,909.91ポイントだった。深セン成分指数も0.62%高の9,035.69ポイントと続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4,995億2,700万元。

上海総合指数 日足(SBI証券提供)

上海総合指数 日足(SBI証券提供)

上海総合指数は序盤に節目の2,900ポイントを上抜くと、後場半ばまでほぼ右肩上がりに上げ幅を広げた。中国銀行保険監督管理委員会の郭樹清主席が米中摩擦エスカレートによる中国の金融市場への影響は限られるとの見方を示したことが好感された。中国汽車流通協会が市場振興策の早期打ち出しを提案したと伝わり、景気刺激策への期待も高まった。指数は高値警戒感から後場後半に急速に上げ幅を縮め再びマイナスに沈んだ。ただ引け際に切り返すと、結局、終値ベースで1週間ぶりに節目の2,900ポイントを回復して終えた。

A株市場では、政策期待を背景に上海汽車集団<600104>、BYD<002594)など自動車株が買われた。金地集団<600383>、万科企業<000002>など不動産株のほか、通信大手の中国聯合網絡通信<600050>、鉄鋼大手の宝山鋼鉄<600019>、セメント大手の安徽コンチセメント<600585>なども高い。一方、前日の上昇をけん引した中信証券<600030>、海通証券<600837>など証券株に利益確定の売りが出た。時価総額の大きい中国工商銀行<601398>、中国建設銀行<601939>など大型商業銀行の一角が続落。音声認識技術大手科大訊飛<002230>、通信機器大手の中興通訊<000063>などハイテク株の一角もさえない。

上海B株指数は0.04%安の290.53ポイントと反落、深センB株指数は0.15%高の938.97ポイントと続伸した。

中国造船業界:間もなく「南北船合併」が発表か、軍需拡大にも期待

中国の海軍艦艇の増強が著しい。中国海軍は4月末に山東省の青島港で開催した国際観艦式で、「世界最強」ともいわれる055型ミサイル駆逐艦「南昌(Nanchang)」を初めて披露した。「国産最新鋭」を標榜する同艦は、排水量が1万トンを超えるアジア最大級。「空母キラー」と呼ばれる超音速巡航ミサイル、最新情報処理システム、ステルス機能などを備え、戦闘能力は米海軍の艦艇を上回っているとの見方もある。「南昌」は上海株式市場に上場する国有造船大手、中国船舶重工<601989>の傘下研究所が設計し、同じく国有大手、中国船舶工業<600150>の関連会社が建造した。

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image by : Sek Samyan / Shutterstock.com

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【DZH】中国株マーケット&ニュース』(2019年5月28日号)より一部抜粋
※チャートと太字はMONEY VOICE編集部による

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