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買い場はいつ?「危機の総仕上げ」としてのイエレン・利上げショック=藤井まり子

サブプライム危機クラスの危機が進行しているコモディティ

さて、年初より、「資源コモディティー分野だけに限って」みると、「サブプライム危機クラスの危機が進行しているかもしれない」とお伝えしてまいりました。

その「サブプライム危機クラスの危機」とは、やはり、「中国経済の大幅減速そのもの」なのだと、判断してよいでしょう。

中国の統計は全く持って信じられないので、「中国経済がソフトランディングしているのか?」「いや、中国経済はマイナス成長に陥っていてハードランディングしているのか?」について論じることは、実に無駄な作業です。

時間ばかりかかって、結局は結論はなかなか出ない、私もかなり頑張ってみたけれども、誠実に調べれば調べるほど、徒労感ばかりがつのります。

中国経済に関しては、「その実態は、永遠に正確な結論の出ない謎」で、いくら時間をかけても、結局は、「本当のところは分からない」のです。

「今現在の中国経済の診断書」については、誰でもどんなシンクタンクでも、デマゴーグの発信源になる可能性が高いです。

とは言え、「原油価格やコモディティー価格がここまで激しく下がっている」ということは、「中国経済がかなり大幅失速している」「資源&素材メジャーが経営難に陥るほど、深刻に中国経済は失速している」証拠です。

「グローバル規模での物流」も減少していて、直近では「バルチック指数」まで急落しています。ちなみに、ジョージ・ソロスは、1月21日、ダボス会議で下記のように述べています。

米著名投資家のジョージ・ソロス氏は21日、中国経済がハードランディングし、世界的なデフレにつながる恐れがあるとの見通し示した。

ソロス氏は世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)が開催されているスイス・ダボスからブルームバーグTVに対し、「ハードランディングは不可避」と言明した。「これは予想ではなく、実際に目にしていることだ」と述べた。

同時に、中国が十分な資源や3兆ドル規模の外貨準備高を持っていることなどを踏まえ、同国がハードランディングを「乗り切ることは可能」との認識を示した。

中国経済減速の影響は世界全体に波及するとし、中国情勢に加え、原油や商品価格の急落がデフレの根本的な要因になるとも指摘した。また、米S&P総合500種をショートに、米長期国債をロングにしていることを明らかにした。

出典:中国のハードランディングは不可避─米投資家ソロス氏=通信社 – ロイター

ところで、ソロスの言う「乗り切ることのできるハードランディング」って、何なんでしょうかね?

かくして、中国経済に関しては、「ハードランディング」がきちんと定義づけされていないまま、人々は好き勝手なことを言っています。

ちなみに、ここはとても重要なことですが、イエレンFRB議長は、12月の記者会見で、「下方リスクに対しては、追加の金融緩和策(マネーのバズーカ砲)という手段がある」
ことを、示唆しています!!「イエレン・プット」は、まだまだ健在なのです。

アメリカFRBには、黒田日銀やドラーギECBとは違って、まだ「実弾」が残っているのです!

イエレンFRBには、「上昇リスク(想定以上のインフレが進行してしまうリスク)」に対しても「下方リスク(想定以上にデフレが進行してしまうリスク)」に対しても、まだまだ手段が残されているのです。

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