決めておかなければならない2点
もし本気でアーリーリタイアを求めるのであれば、決めておかなければならないのは、以下の2点である。
1. 何歳でリタイアするか
2. 月にいくらで生活するか
当たり前だが、若くしてリタイアすればするほど資金は必要になる。資金が潤沢に用意できるのであれば、何歳でリタイアしても問題ない。
しかし、資金が足りないのであれば、リタイアする年齢を遅くして使う生活費を少なくしなければならない。
人々が羨望するのは40代でのリタイアだが、実際のところ50代でのリタイアが最も現実的であるかもしれない。
50代でリタイアするなら?
たとえば、「50歳でリタイアして、月に25万円で生活する」のであれば、65歳までは4,500万円の資金が必要になる。25万円の12ヶ月は300万円。それを15年だから4,500万円だ。
65歳以後は年金がもらえるようになるのだが、厚生年金と国民年金合わせて13万円くらいだと計算すると、以後は12万円の貯金を取り崩していく必要がある。そうすると2,880万円の生活費が85歳まで必要になる。
2つをまとめると、50歳でアーリーリタイアして85歳まで生きるとしたら合計で7,380万円の資金が必要だ。
しかし、この計算は「余裕資金がまったくない」計算なので、月25万円を使い切っていいというわけではない。多少は余るようにしておかなければ、長生きしてしまった時や事故や病気になった時に経済的余裕が一気になくなる。
「50歳でリタイアして、月に25万円で生活する」
「年金は月13万円で、85歳まで生きる」
この2点で計算した場合、約8,000万円がアーリーリタイアを実現できる一般的な額であると言える。