10か月で27倍になったサイバーステップを高値掴み
高値掴みして塩漬け状態の持株がたまには動きを見せることもある。
高値で掴んで放置したままの株の多さが問題なのだが、そうしたデータはどこにもない。
大手証券に限らずかも知れないが、多くの対面営業の証券会社の上得意顧客というのは営業担当に言われるがままに高値で掴んでしまって、多くはそのままに放置してしまい資金が寝てしまうということが多いと考えられる。
先週ストップ高を演じた銘柄で、サイバーステップ<3810>というのがある。この銘柄、直近の炎チャンネルでも取り上げているがテンバガーどころか2016年末ぐらいから10か月で27倍にも株価が上昇したことがある由緒正しき?超ド級の変化の激しい銘柄だ。
前期の赤字転落で売られた株価が、赤字縮小で今期大幅黒字化という発表で一気にストップ高を演じていたが、この株を2017年の株価急騰(高値7,980円)時代に掴んだ個人投資家がお見えだったから驚いた。
その買いコストは敢えて伏せておくが、少なくとも2,000円とか言うレベルでもない。同社が何をやってここまでの高値をつけその後、どうやって株価が800円割れまで売られたのか中身をひも解くと面白い。
この投資家の場合は営業マンに言われるがままのアクションかも知れないが、多くの個人投資家も株価の動きにつられての投資が後で振り返ると墓穴を掘るケースが多いのかも知れません。
本来は企業の成長に対して期待を寄せ、リスクテイクすべき株式市場ではあるが、株式本来の企業価値を逸脱したような評価で特有の投資家心理の下で市場内で取引されている現実を見るとどこか空しくなってくる。
そうは言っても短期で儲けたいという市場のニーズはなくならない。
当ブログ、億の近道に集う読者には自らの投資哲学と理念をしっかりお持ちの方々が多いと拝察する。ここではしっかりとポートフォリオを組んでリスクを分散して突飛なことにならない安定的な運用を心がけつつ、将来の成長が期待できる企業への研究を重ねて成果を高めて頂きたい。
image by : Travis Wolfe / Shutterstock.com
『億の近道』(2019年7月23日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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