割安ながら成長性も有する。買い時は?
以上を踏まえて、投資家として考えるべきは以下の2点でしょう。
<株価は現時点でも割安か?>
割安だとしたら、いつ投資すれば良いか?
現時点で割安か?
Morningstarによると、PERは16倍です。Google(Alphabet)が25倍と考えるとやや割安感が漂います。
また、現在赤字のiQIYIがトントンになったと考えると割安感はますます高まります。少なくとも割高とは言えないでしょう。
<いつ買うべきか?>
中国経済が今後減速すれば、業績悪化は避けられません。業績が悪化すれば株価は下がる可能性が高くなりますから、今慌てて買う必要はないと考えます。まだ劇的に割安という局面ではありません。
それでもこの会社に期待するのは、アリババやテンセントと比較して割安感があるからです。また、中国で高いシェアを誇る検索サイトの安定成長もストーリーとしてシンプルで魅力的です。
1億人の有料会員を誇るiQIYIの成長にも期待が持てます。
したがって、全体的に割安な中国株において、IT業界の成長を取りたいと思うなら、その一角として検討するのはありだと思います。
もちろん、鉄板のアリババやテンセントとあわせて考えても良いでしょう。少なくとも、巷で言われているほど状態の悪い銘柄ではありません。
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『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2019年9月6日号)より
※太字はMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。