昨年8月に住宅ローン比較アプリ「モゲチェック」をリリースしたFinTech企業のMFSが、4月1日より東京都中央区京橋に実店舗をかまえ、専門家による住宅ローン乗り換えのコンサルティングサービス「モーゲージ・ネクスト」を開始すると発表しました。
「モゲチェック」は、ユーザーが現在利用している住宅ローンの金融機関を入力し、借り入れの年月・当初借り入れ額・金利タイプを入力すると、どこに借り換えるといくら安くなるのかを教えてくれるアプリです。
「マイナス金利」追い風に、借り換え需要を狙った新サービス登場
住宅ローン利用者の半数以上が「100万円超」の損をしている
MFSが住宅ローン比較アプリ「モゲチェック」ユーザー1万人超のデータを分析した結果、その半数以上に100万円以上の借り換えメリットがあることがわかったそうです。ところが、実際に借り換えを行うには煩雑な手続きが多く、ユーザーの多くが何らかの理由で乗り換えに至っていないのだとか。
MFSでは、この借り換えメリットがありながら実行していない層に向けて、住宅ローン専門家による「借り換え先選びから申込手続きまでのトータルサポート」が受けられるサービスを開始しました。借り換えの際には、複数の銀行に同時に申し込みを行い、審査結果を踏まえたうえで最も有利な条件の住宅ローンへ乗り換えられることも特徴となっています。
「モーゲージ・ネクスト」の利用料は、一律20万円。借り換えによって個別に設定した「目標メリット額」を実現できる場合のみの支払いとなる、「成功報酬型」となっています。また、紹介先の銀行からは対価をまったく受け取らない仕組みで、ユーザーの利益にならないローンを推奨することのない、真に「借り手のことを考えたサービス」を目指したとのことです。
目標は今後3年で全国100店舗。今後の展開は
MFSによると、住宅ローンの借入件数は1年間に約100万件で、このうち新規借り入れは85万件、借り換えは15万件。また、すでに組まれている住宅ローンも1200万件あり、その半数以上に借り換えメリットがあるとすると、「モーゲージ・ネクスト」の潜在的な利用者数は600万件を超えると見ています。
同社は、今年10月には借り入れのコンサルティングを開始し、サービス内容を拡充させる方針。また「モーゲージ・ネクスト 京橋」を皮切りに、今後3年間で全国100店舗を展開するとしており、住宅ローンの10%(年間10万件)のシェアを狙うとしています。
リンク:MFSによるプレスリリース