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コロナ倒産で“Kawaii文化”牽引した若者ブランド窮地に。マジェスティックレゴン民事再生

若い女性向けアパレルブランド「マジェスティックレゴン(MAJESTIC LEGON)」などを展開するシティヒルが16日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請し、監督命令を受けたことを帝国データバンクNHKWWD時事通信 などが報じた。

帝国データバンクなどによると、シティヒルは「マジェスティックレゴン(MAJESTIC LEGON)」のほかに「ル・クール・ブラン(LE. COEUR BLANC)」、「ペルルペッシュ(Perle Peche)」を有し、2016年2月期のピーク時には143億円の売上を計上したが、ライバルブランドとの競争激化や商業施設の集客力の低下、流行の変化などで売上が減少。不採算店舗の増加や在庫負担を抱え、不安定な経営状態が続いていたという。

2019年2月時点で直営107店舗・FC30店舗、ECサイト35店舗を展開していたが、2019年には9億円を超える債務超過に転落。不採算店舗の閉鎖を続け減収となっていたところに、消費税率の引き上げや暖冬、新型コロナウイルスの影響でその他アパレルブランド同様(参考:アパレル窮地。新型コロナで来店数・売上が半減、政府の自粛要請で客足が急減速)客足が減り、民事再生による再建を目指すことになった。

「マジェスティックレゴン」はファッションの価値観が多様化した平成の時代に、日本のKawaii文化を牽引していたブランドの一つでもある。

ふんわりとしたシルエットや甘い色味のアイテムが手に取りやすい価格で購入できるとあって、フェミニンなファッションを好む10代後半〜20代前半の若い女性から支持を集めていたが、令和の時代に入った今も「ほぼ毎日全身マジェコーデしてる」というファンが一定層おり、今回の報道を嘆く声がSNS上に上がっている。

申請時点で債権者約250名に対して約50億円の負債があると報じられているシティヒルだが、民事再生で再建を果たし、新たなブームを巻き起こせる日は来るのだろうか。

Next: マジェスティックレゴンの会社倒産にファン悲痛「何を着れば…?」

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