ガソリン価格の6割が税金
で、最後に「何で街のガソリン価格はマイナスじゃないの?もっと安くならないの?」という素朴な疑問です。
基本的に原油先物価格の動向に応じて街のガソリン価格も上下します。今だと2週間くらいの時間差でしょうか。しかし、劇的には下がりません。
理由は唯ひとつ、日本では「街のガソリン価格、約6割は税金」だからです。
これもあって、原油価格下落は、街の人々の恩恵より、石油を保有・取引する会社への不利益の方が大きくなりがちです。
アメリカでもかつては消費者の側面が大きかったのですが、シェールオイル全盛の世となり、生産者としての立場が大きくなりました。この点が株価動向にも反映されています。
まぁ本日は、世界のニュースになった直後ですから、少しは反発するのでしょうけど。
今回のまとめ
・WTI原油先物5月限、マイナス40.32ドルの安値を付ける
・原油在庫のダブつき、需要減退、5月限特有の取引量の少なさ等が影響
・街のガソリン価格、そんなに安くはなりません、税金いっぱいですから
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『高梨彰『しん・古今東西』』(2020年4月21日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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