投資で失敗するのは、原則を破ったとき
未曾有の危機に対し、私たちはどのように行動すべきでしょうか。
私は、どのような状況にあっても原則は変わらないと思います。まして、数年、数十年単位の長期投資を行っているのですから、1年程度でそれを翻すのはもってのほかです。
投資で失敗するのは、原則を破ったときです。多くの著名投資家がそう語っています。
「痛い目にあうのはいつも、自分が決めたルールを守らなかった時」
ジェシー・リバモア
「時代遅れになるような原則は、原則ではない」
ウォーレン・バフェット
そこで、私が運営する「つばめ投資顧問」の投資の原則を改めて整理してみました。
つばめ投資顧問「投資16箇条」
買いの3箇条
- 売る必要のない優良銘柄を買う
- 本質的な価値より安く買う
- 株価が下がっている時に買う
売りの3箇条
- 優良銘柄でないと判断したら売る
- 割高になったら売る
- より良い銘柄があれば入れ替える
優良銘柄の条件
- 長期的な利益成長が期待できる
- 「経済の堀」を持つ
- 経営者に成長意欲がある
継続の重要性
- どんなことがあっても諦めずに続ける
資金管理
- 毎年の予算を設定し、その範囲内で投資する
- 1回の購入は資産の10%以内、1銘柄で30%以内
- 年2~3回のチャンスに備えて資金を確保する
精神管理
- 日々の株価の動きを気にしない
- 含み損・含み益は重要ではない
- 「自分は間違う」ことを忘れない
上記を徹底し、長期的に市場平均を上回るリターンを目指す。
いかがでしょうか。改めて整理してみることで、私としても決意が新たになりました。この原則を忘れずに、波乱が予想されるこれからの相場に臨んでいきたいと思います。
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取扱いには十分留意してください。
『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2020年5月3日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。