すでに猛威をふるっている変異型も
現在、ヨーロッパだけでも、ゲノムの変異によって区別される新型コロナウイルスの変異型が、すでに数百種類も存在していることが確認されている。
そのなかでも特に注目されているのが、「20A.EU1」と名付けられた変異型だ。スイスの「バーゼル大学」と「チューリッヒ工科大学」、そしてスペインの「バレンシア医学研究所」などの研究チームは10月28日に論文を発表した。それによると、研究チームはヨーロッパ全土の新型コロナウイルスに感染した患者から採取したウイルスのゲノム配列を解析し、比較することで、病原体の進化と広がりを追跡した。
研究チームの分析によると、「20A.EU1」の変異型の拡散は、スペイン北東部の農業労働者の間でこの夏に始まったとされる。そして、7月に行動規制が緩和され、ヨーロッパの国境が開くにつれ、旅行者と一緒に移動していることが判明した。現在ではヨーロッパ12カ国で確認されている。
さらに、ヨーロッパから香港、そしてニュージーランドにも伝播していることも分かった。最初の感染はスペインからもたらされた可能性が高いが、その後は二次感染国からの伝播が続いた可能性が高い。
現在「20A.EU1」は、イギリスで蔓延しているウイルスの90%、アイルランドの60%、スイスとオランダの30%から40%を占めている。この変異型は、現在ヨーロッパで最も多く見られる変異型の一つとなっている。また、フランス、ベルギー、ドイツ、イタリア、ラトビア、ノルウェー、スウェーデンでも確認されている。いまヨーロッパにおける感染拡大の主要な原因になっているのが、この変異型である可能性が高い。
以下がこのウイルスの蔓延を示した画像である。世界のウイルス研究者が蔓延の最新状況を解説する「ネクストストレイン」から引用した。黄緑の大きな円が「20A.EU1」の拡大を示している。
いずれもこれらの国々では、致死率の低下は著しい。ということは「20A.EU1」は、感染力は強いものの弱毒性であることが分かる。
この変異型は日本に入っているのか?
いま日本では、急速に感染が拡大しているものの、致死率は速いペースで低下している。だとしたら、日本の感染拡大を主導しているのはこのウイルスなのだろうか?
日本は国外からの入国制限をしているが、国によっては14日間の待機などの制限を緩和している。「20A.EU1」は第三国経由で日本に入ってきているのだろうか?
実は調べて見ると、いま日本の蔓延の中心となっている新型コロナウイルスの変異型は特定できていない。分かっていないのだ。
一方、さらに危険な変異型も発見されている。「ワシントン大学セントルイス校」、「ハーバード大学医学部」、「メイヨークリニック」などの研究だ。現在最も流行しているものは「D614G」という型だが、それから派生した変異型の約86%に、抗体に対する耐性が検出されたのだ。モノクローナル抗体(mAbs)と呼ばれる抗体を使用した研究では、ヒトで流通している27の抗体に対する耐性変異を含む48の新しい変異が発見された。
これらの新たに発見された変異は、現在進行中のワクチンや抗体治療薬の開発に大きな影響を与える可能性があると見られている。
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「未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ」(2020年11月27日号)より一部抜粋・再構成
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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