もう「お客様は神様」の考えは通用しない
日本は、いまだに「お客様は神様」といった考え方がありますが、これは僕自身、100%不同意です。
お金をもらう対価でサービスや商品を提供しているのであり、対等な関係であるべきです。
また日本では、取引前にネガティブな情報を言いたがらない人は多いです。今までの経験でも、性格や優しいのは良いのですが、利用約款とかハウスルール、あるいはキャンセルルールといった事柄を説明するのを嫌がる、避ける人はかなり多い印象です。
お客から聞かれたら、「まあ、大丈夫ですよ~」みたいに答えて、その場が穏便に済めばよし、という人はかなり多いです。
それで、たまにトラブル、例えば、お客の都合でキャンセルになった場合、そこではじめて、キャンセル料金を持ち出すのです。
「実は、キャンセル料金がかかりまして……」こんな感じですが、お客の側は「そんなの聞いてないぞ、大丈夫だと言っていただろ」と言ってきます。
それで、結局は、会社で決められているキャンセル料金はもらうことができず、その担当者は予約自体なかったことにして、会社にも報告しないで、終わりにする。こんなのが非常に多いです。
いずれにしても、商取引というのは相互の契約、同意に基づくものであり、一方的な命令や従属関係ではない、ということを、もっと多くの人が理解すれば、変なモンスターカスタマーとか、他人の迷惑を顧みない人に悩まされにくい社会になっていくと信じています。
『海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』(2020年12月2日号)より
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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9年間のタイ、フィリピンでの海外移住生活から帰国し、北海道暮らしをはじめた50歳男子が、久々の日本生活から感じることや、海外生活のメリット・デメリット、そして、地方暮らしの実際について独自目線で語っていきます。