金の代替として買われるビットコイン
ところで、最近は金の代替でビットコインが買われている。
驚いたのが、グッゲンハイム・パートナーズのスコット・マイナード氏の発言である。債券投資家のマイナード氏が、ビットコインに40万ドルの価値があるとしたのである。そのうえで、自社のマクロファンドでビットコインの配分を10%に引き上げることを計画しているとしている。これは、法定通貨の価値の低下に対する対策のようである。
マイナード氏はビットコインが1万ドルのときに買いを検討し始めたようだが、その判断の背景には金と同じような希少性や相対的なバリュエーションを感じているようである。また、ビットコインは金の特徴の多くを持っており、同時に取引に用いる上で稀有な価値を有しているともしている。40万ドルといえば、いまの水準の20倍である。
実際のビットコインのバリュエーションは誰にもわからない。しかし、みんなが買うから買うという動きになっているようにも見える。また、前回の上昇相場とは中身が違うとの指摘もある。ヘッジファンドや機関投資家が参加し始めていることがその理由である。
しかし、それは上げているからそう言えるのであり、あくまで後講釈である。
どこでビットコイン市場に参入すべきか、非常に難しい。もうしばらく静観してみたいと考える。ただし、いずれ参入せざるを得ないと考えている。
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本記事は『江守哲の「投資の哲人」〜ヘッジファンド投資戦略のすべて』2020年12月21日号の一部抜粋です。全文にご興味をお持ちの方は、バックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本記事で割愛した米国市場や日本市場、為替、原油、金ほか各市場の詳細な分析もすぐ読めます。
『江守哲の「投資の哲人」〜ヘッジファンド投資戦略のすべて』(2020年12月21日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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株式・為替・コモディティなどの独自の市場分析を踏まえ、常識・定説とは異なる投資戦略の考え方を読者と共有したいと思います。グローバル投資家やヘッジファンドの投資戦略の構築プロセスなどについてもお話します。さらに商社出身でコモディティの現物取引にも従事していた経験や、幅広い人脈から、面白いネタや裏話もご披露します。またマーケット関連だけでなく、野球を中心にスポーツネタやマーケットと野球・スポーツの共通性などについても触れてみたいと思います。