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安住アナ「役員待遇&年収1億円」の裏で顕著な“局アナらのテレビ離れ”。広報マンからインフルエンサーまで多様化する第二の人生

TBSの安住紳一郎アナが、7月1日付の人事異動で役員待遇に昇進すると報じられたことが大きな話題となっているようだ。

報道によれば、現在の「総合編成本部アナウンスセンターエキスパート職」の肩書はそのままで、今の局長待遇から役員待遇にランクアップするとのこと。同局の現役アナが役員待遇になるのは初めてのことだという。

2019年に2階級特進で編成局次長待遇に昇進していた安住アナだが、その翌年の2020年には局長待遇に。今回はそれに続く昇進ということで、局内でも異例のスピード出世だという。

仮にフリー転身なら年収は?

TBSの看板アナウンサーとして非常に高い知名度を誇る安住アナ。現在は、テレビだと平日朝の帯番組『THE TIME,』にくわえ、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』『情報7daysニュースキャスター』といった人気番組への出演、さらに年末恒例の『輝く!日本レコード大賞』でも長年、総合司会を務めている。またラジオだと、自らの冠番組である『安住紳一郎の日曜天国』のパーソナリティも務めるなど、まさに八面六臂の活躍ぶりである。

TBSでは初のことだというアナウンサーの役員待遇への昇進だが、他の民放キー局に目を向けると、2020年にはテレビ朝日の情報番組『大下容子ワイド!スクランブル』のメインキャスターを担当する大下容子アナが役員待遇に。

また、同じく2022年には『めざましテレビ』への出演でお馴染みの、フジテレビ三宅正治アナと軽部真一アナも役員待遇に。こちらは定年を目前に控えた2人を、それ以降も同局の番組に出演できるようにするため、役員待遇に引き上げたということのようだ。

いっぽうで、今回の件で取沙汰されているのが、安住アナの年収がこれでついに1億円の大台に達したのではないかという

役員待遇への昇進が報じられる前の先月末には、自らの今後に関して「敏腕社長と話し合いをして、優秀なアナウンサーがフリーになるだけじゃなく、優秀なアナウンサーこそ局に残ってほしいということで、待遇面などを相談させていただきまして。非常に理解のある社長で、ぜひ局アナとしてこれからもやっていこうと」といった、待遇面には満足しているという話をしていたという安住アナ。

いくらエースアナウンサーであろうとも、局アナという立場では夢のまた夢といったところの“年収1億円”だが、これが現実のものとなるとすれば、世の会社員にとっては今後の地位や報酬上昇といった意味でも、ある意味で大いに希望が膨らむ話とも言えそうである。

とはいえ、もっとも安住アナならフリーに転身すればもっと稼げるのに、といった声も多く聞こえてくるところで、彼ほどの人気者なら年収5億は堅いのでは……といった声も。

実際ごく最近のケースだと、NHKを今年2月末に退局した武田真一アナが、その後にすぐさま総合司会を務めることとなった日本テレビ『DayDay.』で得られるギャラは、月におよそ1,000万円、年収にすれば1億円を超えると専らの

前番組『スッキリ』の司会を務めていた加藤浩次さんが、同番組で“年間2億円”を貰っていたというもあることから、それと比べるとかなり抑えられている印象の武田アナのギャラだが、それでも平日朝の帯番組の司会ひとつでそこまで貰えるということで、仮に安住アナがフリー転身し、今以上の番組数をこなすこととなれば、年収ウン億といった話も大いにあり得そうといったところだろう。

“局アナよりインフルエンサー”が話題に

ただ、このように異例のスピード出世を果たし、会社員ながら1億円といった高収入を得るというのは、安住アナのようないわば異能の人のみができることで、すべての局アナが叶えられることではないというのは言うまでもない話。

また同様にフリーのアナウンサーに転身しても、成功を得るのは一握りで、殊に近年はそういったケースも限られているのもあってか、むしろ最近ではそこそこの知名度を誇る局アナがテレビ局を退社した後、フリーアナウンサーに転身するのではなく、一般企業に転職するといったケースがかなり多い。

例えば、過去には『報道ステーション』のメインキャスターも務めたテレビ朝日の元アナウンサー・富川悠太さんは、2022年にテレ朝を退社した後にトヨタ自動車に入社。また、NHKの元アナウンサー・松苗竜太郎さんも、エースアナ候補として期待されたものの、30代になったばかりのタイミングで富士通の広報マンに転身するなど、枚挙に暇の無いところ。

いっぽうで、今春キー局を退職したアナウンサーのなかで、ひときわ話題となったのがテレビ東京の20代女性アナウンサーの森香澄さん。なんでも、局アナを辞めた後はインフルエンサーに転身すると、一時報じられたのだ

後に森さん本人は否定していたこの話だが、いよいよ若い世代では、テレビとネットメディアとの優劣の価値観が逆転しつつある……といった趣旨の反響も、多くあがったこの件。このところは、Z世代の4人に1人が家にテレビがないといった話も取沙汰されるだけに、“若者のテレビ離れ”あるいは“テレビのオワコン化”を象徴する事象として、広く目につく格好となったということのようだ。

このようにとにかく多様化しているうえに、その転身タイミングも、男性アナなどは特に顕著だが、早くなっている感もある局アナらの第二の人生。今回取沙汰されている安住アナの局アナとしての類まれなる成功は、そんな昨今の“局アナのテレビ離れ”といった状況にも、ある一定の影響を与えそうである。

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